盆船奉納とは?精霊舟・精霊流しとの違いは?#朝ドラ「おかえりモネ」

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NHK朝ドラ「おかえりモネ」で盆船奉納という宮城県で古くから行われている風習が行われるシーンがありました。

■「おかえりモネ」の盆船奉納あらすじ

高校卒業後に宮城県気仙沼市にある離島・亀島を離れ、宮城県登米の米麻町森林組合で働きはじめたヒロインの百音。

第3週では、下宿先の新田サヤカに促されてお盆は実家に帰省し、亡くなった祖母のために盆船奉納をするのでした。

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盆船奉納とは?

宮城県では、盂蘭盆(うらぼん)の終わり・8月16日に藁(わら)で作った「盆舟」を流す風習があります。

お盆とは正式には【盂蘭盆】といい、古代のインド語の一つであるサンスクリット語の「ウランバナ」を漢字にあてはめて読まれた言葉です。

お釈迦様の弟子の目連は、母親が死後の世界で餓鬼道に堕ちて飢えに苦しんでいる姿を見て、お釈迦様に母を救う方法の教えを請いました。その教えに従って、布施や供養を僧侶や多くの方々に施したところ、その功徳により母親は極楽浄土に行くことができました。それ以来、目連が多くの人に施しをした7月15日は先祖供養の大切な日となったと伝えられています。

また一方中国では仏教以前から死者への祖霊の儀式もありました。これらが一緒になって日本に祖霊信仰として伝わってきたとも言われます。

お盆の時期お寺では「盂蘭盆会(うらぼんえ)」という法要を執り行います。各家庭ではお盆には故人の霊が帰って来るといわれ、お供えや提灯を飾ってお迎えします。

https://www.ohnoya.co.jp/dictionary/obon/

盆船を川へ流すことを「盆船流し」、寺へ奉納することを「盆船奉納」と言う。

先祖の霊を送り流すために用いる小舟で、盆舟の舵取りは新盆を迎えた人の霊が行うので、沖へ流れ出れば供養できた(成仏した)と考えるようです。

盆船は麦わら、麻幹(おがら)、真菰(まこも)などで作り、盆棚の供物やろうそくなどが乗せられます。

昭和の中ごろまで、盆船奉納では川に盆船を流していたものの、現在はお寺に持ち寄るのが一般的となっているようです。

ちなみに、ナスやきゅうりに割り箸が刺さった飾り物「精霊馬(しょうりょううま)」はお盆の時期に先祖を迎えて、送り出す乗り物のことです。

「おかえりモネ」でも盆の最終日に百音の実家・永浦家で「盆舟奉納」が行われます。

百音の祖母・永浦雅代が亡くなってから迎えた初盆で、祖母・永浦雅代演じるのは「竹下景子」さんです。

「おかえりモネ」の語り・ナレーションは牡蠣に生まれ変わったという祖母が担当しています。

盆船奉納と精霊舟・精霊流しとの違いは?

盆船奉納で使用する盆船と精霊舟は、ほぼ同じものを指しています。全国的には精霊舟の知名度の方が高いので、盆船は精霊舟の一種といった感じでしょうか。

精霊舟で全国的に最も有名なのはおそらく長崎市を始め、長崎県内各地でお盆に行われる伝統行事・精霊流し。

初盆を迎えた故人の家族らが、盆提灯や造花などで飾られた精霊船(しょうろうぶね)と呼ばれる船に故人の霊を乗せて、「流し場」と呼ばれる終着点まで運びます。

その他、全国各地で精霊舟を川に流す風習があるものの、最近ではお盆のお供え物や精霊舟を河川等へ流すことを法律で禁止している自治体も増えています。

自治体で回収し、廃棄処分するため地域のごみ集積所へ出される場合は、市指定ごみ袋に入れて「燃やせるごみ」として出さなければいけない所もあります。

ちなみに宮城県と同じ東北にある青森県大川原では盆船奉納が行われる盂蘭盆の終わり・8月16日の夜に「火流し」と呼ばれる行事が行われます。

アシガヤを編み上げた長さ3m弱・幅1.5m・帆柱3mの舟3隻に火をつけ、1隻を5~6人ずつの若者が引きながら川を下ります。

迎え火・送り火
13日の夕方に自宅の門口などで「迎え火」を焚いて、霊を迎えます。「迎え火」はほうろくと呼ばれる素焼きのお皿の上でおがらを焚きます。
15日の夜、もしくは16日に「送り火」を焚いて盆送りをします。精霊流しや灯籠流しなどで送る地域や宗派もありますが、最近ではそれができる海や川が少なくなっているようです。

迎え火・送り火で使用される提灯「ちょうちん」の起源は鎌倉時代、京都ではお盆に精霊を迎えるための目印として、 門口に高い竿を立て、その先に提灯を提げる「高灯篭」とされています。

その風習が、盆提灯を飾るという形で今に引き継がれています。

盆船奉納以外のお盆の風習

★静岡県

静岡県西部(浜松市近辺)では、「内施餓鬼」と「寺施餓鬼(外施餓鬼)」と二つセットで、初盆の行事のことを指します。自宅での法要、お寺での法要をそれぞれ異なる日程で行います。

・内施餓鬼・・・自宅にお寺様が来て、お経をあげる
・寺施餓鬼・・・お寺で檀家の方が集まって行う合同法要

★関西

通常のお盆とは別に、8/23から8/24にかけて、「地蔵盆」と呼ばれる子供たちが主役の行事があります。準備は初日の朝に町内の人が協力して行い、地域で祀ってあるお地蔵様を綺麗に飾り付け、お供えものや灯篭を置きます。日中は僧侶の読経や子供へのおやつの配布があり、夜は踊りや花火など子供向けの催し物をして賑やかに過ごすことが多いようです。地域によっては、地蔵盆の朝、大きな数珠を囲んで座り、お経にあわせて順々に回す「数珠回し」が行われるところもあります。

★九州

綱引きが盛んです。理由は諸説ありますが、目蓮尊者が母親を地獄の釜から引き上げたことに由来する、綱引きの勝敗でその年を占うなどと言われています。福岡県筑後市の熊野神社で8月14日に開かれる「久富盆綱引き」では、全身にすすを塗って黒鬼に扮した子供たちが大綱を持って町内を引き回します。長崎県では、精霊流しが盛大に行われます。

★沖縄県

本州では現代のカレンダーに合わせてお盆を行いますが、沖縄では旧暦の7/13~7/15がお盆です。沖縄の伝統的な舞踊「エイサー」も盆踊りの一種。この世に降りてきた先祖の霊を、太鼓を叩いて再びあの世へ送り出したと言われています。七夕もお盆につながる行事とされ、お墓の掃除をして、お酒、お茶、線香などを供えます。

引用:https://www.ohnoya.co.jp/dictionary/obon/

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