ラグビーの笛(ホイッスル)の音が低い理由はなぜ?変な音の笛(ホイッスル)と審判ハンドサインの関係

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ラグビーワールドカップ2019は日本vsスコットランド戦の視聴率が平均39.2%、
瞬間最高視聴率は53.7%というサッカーワールドカップに引けを取らない注目を集めています。

ラグビー日本代表の一挙手一投足に一喜一憂させられますが、
ラグビーの試合で使われる笛(ホイッスル)の音が低いと、変な音なのはなぜ?と疑問に思っている人もいます。

サッカーやバスケットボールの試合では甲高い音の笛(ホイッスル)なのに、
ラグビーではなぜ低い音の笛(ホイッスル)が使われているのでしょうか?

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ラグビーの笛(ホイッスル)の音が低い理由はなぜ?

サッカーの試合で聞こえる笛(ホイッスル)の音は「ピィ~!」と、
比較的、短い長さで甲高い音となっています。

それに対してラグビーの笛(ホイッスル)の音はというと、
「ピロォ~~」といった響き方で、変な音とか低い音と言われます。

同じフィールド競技なのになぜ笛(ホイッスル)の音が異なるのかというと、
理由は「わざわざ甲高い音にしなくても良いから」だと考えられます。

他の競技と違いラグビーでは反則(ファール)があっても、
すぐに試合を止めないケースが多く見られます。

たとえばボールを前に落としてしまう「ノックオン」というファールでは、
しばしば敵チームがボールを奪って有利になるため、「アドバンテージ」という時間帯を設けます。

敵チームが陣地を明確に前進させるとアドバンテージが解消され
反則はなかったものとしてそのまま試合続行となり笛(ホイッスル)が鳴りません。

もしくは試合が膠着化したり、敵チームが反則したり、ボールをまた奪い返されたりすると、
先ほどの反則を適用させて笛(ホイッスル)の音を鳴らし、敵チームのボールからリスタートします。

ラグビーの審判は反則が起きると腕を大きく上げたり横に伸ばす「ハンドサイン」のジェスチャーで、
選手たちに反則が起きていることを伝え、また「アドバンテージ」の時間を設けていることを伝えています。

  • 反則が起きてもすぐにファールをとらない
  • 反則発生&アドバンテージはハンドサインで伝える

という理由から、ラグビーでは低い音の笛(ホイッスル)が用いられていると考えられます。

ネットの記事では「甲高い音だと選手を刺激するから」という指摘もありましたが、
どちらかというと、ラグビーの審判はスクラムやラインナウトなどで選手の近くにいるため、
甲高い音だと耳障りになってしまうからじゃないかと思います。

ラグビーの笛(ホイッスル)の音が低い(変な音)のは審判と選手の関係性も影響している

サッカーの試合では、判定を巡って選手が審判に詰め寄るシーンを良く見かけますよね。

たとえば、2014年ブラジルW杯アジア最終予選、日本vsオーストラリア戦では、
イエローカードが何枚も出され、レッドカードで退場する選手もいましたが、
こうした反則があるたびに、選手が審判に抗議をしている様子が見られます。

誤審! Japan Australia Miss Judging !!!!!

それに対して、ラグビーはというと、
審判の判定に対して抗議をするシーンは全くと言ってよいほど見かけません。

野球やバレーボール、テニスの審判(主審)と同じくラグビーでも審判の判定は絶対的なものですが、
近年になって導入された「チャレンジ制度」のようなものはラグビーではいまだに採用されていません。

ラグビーというスポーツにおいて、審判は歴史的にちょっと変わったポジションを担っていて、
ラグビーが「紳士のスポーツ」と呼ばれる所以の一つは、
公式試合でも審判をたてずに選手たちが自分たちのジャッジで判定を決めてきました背景があります。

お互いに「ずるっこなし」でラグビーの試合が行われてきたものの、
ラグビーの戦術が高度化しさらに試合のテンポも高速化してきたため、
選手による判定が追いつかなくなり、「自分たちに代わって判定してもらう」ために審判を立てています。

試合を行う両チームから依頼される形で審判を召集しているという体裁なので、
「自分たちから判定をお願いしてるのに、抗議をするなんておこがましい」という思想があります。

ラグビーで反則があったシーンを、次の試合観戦の際にぜひ注目をしてもらいたいんですが、
基本的に審判と直接会話することが認められているのは両チームのキャプテンのみです。

試合中、審判から見て反則が目に余る選手がいた場合や、
ラフプレーが気になる選手がいたら、「キャプテン!」と呼び出され、
キャプテンを通じて審判の注意が選手に伝えられます。

また、微妙な判定の際にはキャプテンに対して反則とした理由を説明して円滑な試合運営を促し、
選手から見て判定に疑問があったとしても、抗議ではなくあくまでも「なぜ反則だったのか?」
キャプテンが審判に質問をして回答をもらい、チームで共有する、といった形をとっています。

ラグビーでイエローカード(シンビン、10分間退場)ではなく
レッドカード(一発退場)という厳しい判定を集めたこちらの動画でも、
審判に抗議する様子は全くと言ってよいほど見受けられません。

【ラグビー】これはひどい!?これも!?レッドカード特集 ラグビーW杯日本【Rugby World Cup Japan 2019】

審判は反則を犯した選手とキャプテンの2人を呼び、
反則の重要性についてキチンと説明をしたうえでカードを提示。

反則した選手はというとまっすぐグラウンドを去っていることがわかると思います。

ラグビーでは審判に抗議するのは恥ずべき行為とみなされる思想があることがわかります。

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