下着ショー(スカーレット)は実際の出来事?荒木さだの下着ショー実在モデルは?

スカーレットではストーリーの主要人物の一人に荒木さだ(羽野晶紀)が登場し、
川原喜美子(戸田恵梨香)の人生に深い影響を与えることになります。

そんな荒木さだは下着会社の社長という肩書も持っていますが、
スカーレットでは下着ショーの企画が大きな意味を持つようになります。

下着ショー(スカーレット)は実際の出来事?

荒木荘の女主人である荒木さだ(羽野晶紀)は荒木商事という下着メーカーの社長でもあります。

川原喜美子(戸田恵梨香)は荒木商事で働くのかと思いきや、
荒木荘の女中として働くようになるわけですが、荒木商事では下着ショーの企画をまとめるのに東奔西走していました。

スカーレットでは、ブラジャーのことは乳バンドともしばしば呼ばれていたように、
女性用下着の普及はまだまだこれからといった時代。

荒木商事の下着ショーも日本初のできことなのかと思いきや、
実は下着ショーは以前にも行われていた記録が残されています。

荒木さだのモデルとなったのは鴨居羊子とされ、荒木商事は鴨居羊子が創業したチェニック制作室が実在モデルと考えられますが、
日本初の下着ショーは、和江商事(現・ワコール)が1952(昭和27)年に大阪の阪急百貨店で開催しています。

ブラジャーをはじめ洋装下着のファッションをPRする場として男子禁制で開催していたところ、
毎回超満員の大成功をおさめ、高島屋大阪店、東京の伊勢丹ホールなど全国各地の百貨店から開催希望が相次ぎ、
洋装下着の普及に一役を買っていました。

そんな時代の流れに乗って鴨居羊子(荒木さだ)は下着ショーを開催するわけですが、
和江商事の下着ショーと一線を画す工夫が随所にちりばめられていました。

和江商事に送れること5年後の昭和32年5月に男子禁制のルールを取り払い、
鴨大阪南の映画館「スバル座」で誰でも入れる映画館のアトラクションとして下着ショーを開催。

和江商事が先駆けとなった下着ショーは、ショーという名前こそあるものの、
どちらかというと女性に下着の機能を説明したり、下着の付け方を教える「教室」といった雰囲気。

モデルの女性が下着を着て、「服を着るときはブラジャーを付けましょう」などと、
下着の役割や着用方法を紹介しつつ、コルセットを着け、服を着ていくというものでした。

それに対して、鴨居羊子(荒木さだ)は大阪で流行していた「ヌード喫茶」のショーをヒントにして、
現在のファッションショーに近い雰囲気を演出します。

アップテンポのジャズを流し、モデルたちは自由なテンポで舞台を駆け巡り、
ショーの最後に色とりどりのスキャンティーを客席に投げるなど、従来の下着ショーの常識を打ち破ります。

大勢の女性が詰めかけ、鴨居羊子(荒木さだ)の下着ショーは満員御礼となったものの、
「暮しの手帖」の編集長、花森安治から「婦人を娼婦にする気か」と猛烈な批判を受けるなど、
マスコミから「逆ストリップ」と呼ばれ世間の目はあまり好意的ではなかったようです。

ただそんな逆風に屈するどころか、鴨居羊子(荒木さだ)は積極的に下着ショーを開催をすすめ、
東京にも進出し銀座の「テァトル東京」でも下着ショーを開催したり東京の百貨店にも
鴨居羊子(荒木さだ)がデザインした下着が陳列されるようになります。

下着ショー自体はたいした売り上げにはならなかったようですが、
繊維会社や映画館などが協賛する形で全国各地で鴨居羊子(荒木さだ)の下着ショーが開催されるようになり、
現在の日本のランジェリーショップ(下着専門店)の先駆けとなったと言われています。

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