釣ってきたワカサギは内臓を取り除いて下処理してから調理をした方が良いんでしょうか？
小売のわかさぎの内臓は下処理せずにてんぷらにして食べても大丈夫？寄生虫の心配は？
ワカサギの内臓｜食べる？下処理が必要？
ワカサギの調理にして内臓は下処理で取り除くべきかというと、鮮度、個人の好みによって異なります。
下処理で内臓を取り除いた方が良い場合
鮮度が落ちている場合: ワカサギは鮮度が落ちやすい魚です。時間が経つと内臓が腐敗し、臭みや苦味が出やすくなります。
食感が気になる場合: 内臓をそのまま揚げると、骨と一緒に歯ごたえを感じることがあります。
見た目が気になる場合: 内臓が残っていると、見た目的に抵抗を感じることがあります。
内臓を取り除かなくても良い場合
新鮮な場合: 鮮度の高いワカサギであれば、内臓を取り除かなくても臭みや苦味はありません。
栄養価を重視する場合: ワカサギの内臓には、カルシウムやビタミンB群など、様々な栄養素が含まれています。
手間を省きたい場合: 内臓を取り除くのは、少し手間がかかります。
ワカサギの内臓｜寄生虫は？
ワカサギに寄生虫が寄生していることがあります。
どんな寄生虫がいるの？
ワカサギに寄生する代表的な寄生虫は、以下の2種類です。
線虫類のラフィダスカリス
吸虫類のジストマ
線虫類のラフィダスカリス
アニサキスに似ている細長い虫です。
人体への影響は報告されていません。
加熱調理することで死滅します。
吸虫類のジストマ
中国地方や九州の一部地域に生息するワカサギに寄生することがあります。
生で食べると、肺や肝臓に寄生し、体調不良を引き起こす可能性があります。
加熱調理することで死滅します。
ワカサギを安全に食べるためには？
■生食は避ける
加熱調理することで、寄生虫を死滅させることができます。
天ぷら、唐揚げ、煮付けなど、しっかり火を通す料理がおすすめです。
■釣ったワカサギはすぐに処理する
水槽で生かしておく場合は、水を清潔に保つ。
持ち帰ったら、塩水で洗って汚れを落とす。
■生息地域の情報を確認する
ジストマが心配な場合は、生食を避ける。
地元の情報を確認して、安全なワカサギを食べる。
まとめ：ワカサギの内臓｜食べる？下処理が必要？寄生虫は？
ワカサギに寄生虫がいるかどうかですが、実際に琵琶湖産のワカサギから線虫様の虫が出てきたという報告があります。これらの虫は、長さが1センチメートルから2.5センチメートル程度で、外見的にはアニサキスに似ていますが、文献や形状、形態から推測されるところでは、線虫類の一種であるラフィダスカリスとされています。
ラフィダスカリスは、他の魚の腹腔内に寄生することが知られており、琵琶湖に生息する魚類の中にも寄生することが報告されています。ただし、この線虫はアニサキスの一種ですが、人体への病害性に関する報告は現時点でありません。
また、ワカサギには赤虫が含まれていることもありますが、これは蚊の幼虫であり、ワカサギ以外の魚を釣る際に使われることもあります。赤虫や他の釣餌は自然界ではプランクトンやエビなどを食べて育っています。
ワカサギを食べる際には、天ぷらや半干しにして焼いたり、南蛮漬けや甘露煮などに調理することが一般的です。釣った後は、水の入った容器の中で生かしておくことで不純物を吐き出してくれます。持ち帰った後は、塩水で軽くもみ洗いしてから調理すると、臭みが少なく美味しく食べられます。
ただし、ワカサギは汚染に強い魚でもありますので、生食は避けた方が無難です。特に、中国地方や九州などではジストマ菌がいる可能性がありますので、生食は避ける方が賢明です。生食前には、水系や地域の寄生虫情報について十分に調査することが重要です。
