映画サイレントヒルのストーリー・最後ネタバレ|ホームカミング

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映画「サイレントヒル ホームカミング」のストーリーは?

ローズの養子のシャロンは結局あの魔女?(火あぶりされた子?)の何なのでしょうか?

最後は結局家に帰れなかったという事ですか?

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映画サイレントヒルのストーリー・最後ネタバレ|ホームカミング

登場人物

・アレックス・シェパード:元軍人、最近まで入院していたが、久しぶりに故郷の町に帰ることに
・ジョシュア・シェパード:行方不明になったアレックスの弟。彼を見つけ出すことが本作の目的である。
・リリアン・シェパード:アレックスの母親。ジョシュアが居なくなった為か心身ともに衰弱した様子。
・アダム・シェパード:アレックスの父親。アレックスにはやたらと厳しく、ジョシュアに甘かった。
・エル・バロウェイ:アレックスの幼馴染。良くも悪くも無個性なヒロイン。
・ウィーラー保安官補:アダムの部下。いかにもホラー映画っぽい黒人キャラ。
・バロウェイ判事:エルの母親。町の中では数少ない冷静さを保った女性。
・バートレット市長:尊敬されていたはずの男だが、今は酒を飲み、墓を掘り返す変人と化している。
・フィンチ医師:彼もまた町の偉人だったはずだが、今は精神病患者と化している。
・カーティス:ボロ屋に住む銃工。いやらしい笑みを浮かべ、異様な雰囲気を纏っている。

以下本編

アレックスが目を覚ますとストレッチャーに固定されて、精神病院の廊下を運ばれているところだった。
時折見える病室の奥からは悲鳴が響き、拷問にしか見えない処置が行われている。
部隊はどうなったのか、一体ここはどこなのか、と尋ねるアレックスだが、医者らしき男たちは何も答えず、
手術室にアレックスを放置して去っていく。(余談だがこの辺りは映画ジェイコブスラダーそっくり)

拘束具を引きちぎって脱出すると、どういうわけか檻の向こうにアレックスの弟、ジョシュアがいた。
檻を開けるものの、ジョシュアは廊下の奥に消えていく。彼を追ってトイレに入っていったアレックスは、
サイレンの音とともに世界が錆と血に塗れた異常な『裏世界』に変貌するのを目撃する。
異形のナースや巨大なゴキブリなどのクリーチャーをナイフで切り払いながら奥へと進むと、
ジョシュアがまた檻の向こうにいた。彼に事情を聞こうとするアレックス。
彼は『誰かが僕をここに連れてきた。ロビーのぬいぐるみを取り戻して欲しい』と言う、
アレックスはぬいぐるみを見つけて手渡すが、ジョシュアはそれを奪い取って廊下の奥に逃げていく。
どうやら檻の鍵は最初から開いていたようだ。またも追いかけるアレックスだが、
廊下の先には鉄の扉があって行き止まり。おまけに、扉の向こうから何か重いものを引きずる音が聞こえてくる。
やがて鉄の扉を引き裂いて巨大な刃が突き出され、アレックスの体を貫く。

気づくとアレックスはトラックの中にいた。どうやら今までの異常な体験は悪夢だったらしい。
彼は自分の故郷、シェファーズ・グレンの町でトラックを降り、運転手に別れを告げる。
(余談だが運転手は、おそらくサイレントヒルゼロの主人公トラヴィス)

シェファーズ・グレンは霧に包まれており、何故か人気が無く、不気味な様子だ。
アレックスは幼馴染のエルの母親、バロウェイ判事と遭遇し、挨拶する。
エルの様子を聞くと『誰もこの町からは離れない』などと意味深なことを言う。
町の様子がおかしい事についても聞くが、「ちょっと怖いわ」くらいの事しか言わない。
とりあえず、一旦家に帰るように促され、アレックスは我が家へと戻る。

家に帰るも出迎えてくれるものはいない。懐中電灯を見つけて弟との思い出に浸ったりしながら、
探索していると、死人のような表情で安楽椅子に腰掛けた母親=リリアンを見つける。
ジョシュアは何処に行ったのか?と尋ねると、居なくなってしまったと言う。
父親=アダムが探しに行ったが、二人を含めて、みんな居なくなってしまったらしいのだ。
アレックスは夢の中でジョシュアを見た事を語りつつ、二人を探し出すことを約束する。

家の地下は何故か水没し、異形のクリーチャーが棲息していた。
アレックスは地下室やキッチンを探索しながら、アダムが自分には異常なほどに厳しく、
ジョシュアには異常なほど甘く接していたことを思い出す。
ついでに『巨大な蜘蛛に襲われるG.Iジョー人形』という意味深な写真を発見した。

家を出て周囲を探索していると、墓場で穴を掘り続ける不気味な男に遭遇したり、
動きの素早い犬型クリーチャーと遭遇したりする。

そんな中、エルが張り紙を張っているところに遭遇する。
うれしそうに「貴方は何も言わずに去っていったのでもう逢えないと思っていた」と語るエル。
彼女にジョシュアの行方を聞いてみるが、ジョシュアだけではなく、
町中で毎日、大量の行方不明者が出ているとのことだった。
(ここでお馴染みのラジオ代わりに携帯無線機を入手する)

更にジャンクヤードで銃工のカーティスに情報を聞く。
例の墓堀り男は、かつて町中で信頼されていたはずの市長バートレットだという。
頭がおかしくなっているように見えるが、彼なら何か情報を持っているかもしれない。

アレックスが再び墓場に戻ると、先程まで閉ざされていた建物の鍵が開いており、中でパズルを発見する。
パズルを解くと棺が開き、小さな腕時計を発見する。腕時計の裏には「許して」と刻まれていた。
それを見つめていると、アレックスは突然頭痛に襲われ、意識を失う……

目を覚ますと、どういうわけかシェファーズ・グレンではなく、サイレントヒルの路上に倒れていた。
立ち上がって散策を始めると、ジョシュアの姿を見かけたので、追ってホテルの建物に侵入する。
ホテル内にジョシュアの姿は無く、壁に開いた穴から、女性らしき何者かが語りかけてくる。
彼女は「私の思い出の品を探して」と頼んでくるので、ジョシュアの捜索がてら探してやることにする。

探索中、悪夢の中でアレックスを突き刺した巨大な大鉈を持つ、『赤い三角頭』が姿を現す。
彼はアレックスの存在に気がついたらしいものの、何故か危害を加えることはなく去っていく。

思い出の品とは、穴の中に居る女性=キャロルと、その夫のクレイトン、
そしてサムと呼ばれる男性の不倫三角関係の思い出を綴った手紙らしい。
それ自体はストーリーには無関係だが、このホテルの一階にはクレイトンが設計したアトリウムがあり、
アトリウムにはバートレット市長が肥料袋の中に重そうな『何か』を入れて埋めたらしい……

思い出の品を渡し、開かれた扉の向こうにはジョシュアがいた。彼に近づこうとするが、
アレックスは部屋の中心に開いていた巨大な穴へと転落してしまう。
穴の底には件のアトリウムがあり、酒を飲み酔っ払ったバートレット市長がいた。

バートレットにジョシュアと、その友人だったバートレットの息子ジョーイの行方を聞く。
彼は『何かがみんなを連れ去った。私にはもう町の人々を守れない』と口を濁した。
アレックスは件の腕時計……ジョーイのものらしいそれを突きつけて更に詳しく聞こうとする。
口論の途中に地面に落下した腕時計は、何故か地中へと吸い込まれる。
すると突然、巨大な肉塊のようなボスクリーチャー『セブルカー(埋葬という意味)』が出現し、
バートレットを惨殺した。アレックスは壮絶な死闘の末に『セブルカー』を倒す。
しかし、意識が薄れた彼は『セブルカー』の死骸が消失して、代わりに出現した穴へと転落してしまう……

アレックスが目を覚ますと、シェファーズ・グレン警察署の留置場に閉じ込められていた。
外には保安官補のウィーラーが居て、アレックスが町で発生している行方不明事件の犯人だと勘違いしていた。
だが、バートレットが化け物に殺された事を正直に話すと、話を信じて釈放してくれた。
ウィーラーによると、バートレットやフィッチ医師などの町の有力者が、事件の情報を持っているらしい。
くわしく話を聞こうとするが、途中でウィーラーはクリーチャーに襲われ、離れ離れになってしまう。

シェファーズ・グレン警察署から脱出すると、エルがクリーチャーに襲われていたので二人で下水道に逃げ込む。
エルの妹ノーラも行方不明らしい。改めてジョシュアを見つけ出し、事件を解決することを誓うアレックス。
だが、下水道を彷徨う途中でエルと逸れてしまう。地下を出ると、無線機に生きていたウィーラーから通信が。
フィッチがエルの居場所を知っているはずとの事なので、フィッチのオフィスに向かう。

オフィス前の路上でフィッチに遭遇するが、彼は異様な様子で逃げ去ってしまう。彼も発狂しているらしい。
オフィスの奥でフィッチの娘、スカーレットの写真と人形を発見したアレックスはまたも頭痛を感じ、倒れる。
目を覚ますとジョシュアがいた。例の如く追っていくとオフィスの奥は火山か溶鉱炉のようになっており、
炎と鉄と換気扇(換気扇は輪廻を示すサイレントヒルの象徴とされる)に満ちた裏世界だった。

裏世界の最深部には全身を刃物で傷つけ血を流すフィッチがいた。『罪を搾り出している』と語るフィッチに、
町について聞こうとするが何も語ろうとしない。そしてスカーレットの安否について聞くと口を濁す……
彼にスカーレットの人形を渡すと、突然、人形がしゃべり、フィッチの傷口が開いて、致死量の血が流れ始める。
そして血溜まりの中に落ちた人形は(バートレットのときのように)血の中に吸い込まれ、
巨大な人形のようなボスクリーチャー『スカーレット』に変貌、フィッチを食い殺し、その遺骸をどこかに放り投げる。

『スカーレット』を倒すと正常に戻ったフィッチのオフィスで目を覚ます。そこにはバラバラになった人形と鍵が落ちていた。
その鍵の紋章に見覚えがあったアレックスはシティーホール(町役場)へと向かい、
隠し地下室の中で儀式用短剣(特定の鍵を開けられるナイフ)を発見する。
更に、父親が儀式用短剣を持っていたことを思い出したアレックスは、閉ざされていた自宅の屋根裏に向かう。

屋根裏で、ジョシュアがアダムから「家族の象徴」である指輪を手渡されるのを見ていた記憶を思い出すアレックス。
更にアダムからの手紙を発見する。シェパード家は今回の事件と、町の秘密に関わっており、
その黒幕である教団(The Order)に立ち向かうべくサイレントヒルに向かったらしい。

リリアンに事情を聞こうとするが、突如、教団の工作員が家の中に侵入、リリアンを連れ去った。
同時に家は、両親の苦悩や情念が具現化したかのようなHELL HOMEへと変貌を遂げる。

なんとか家を脱出したアレックスはエルと再会。エルの母であるバロウェイ判事を含め、
町中の人が行方不明になったらしい。ウィーラーとも合流し、トルーカ湖を渡ってサイレントヒルに向かうことに。

シェファーズ・グレンの住人の多くは、サイレントヒルには関わらないようしていたらしい。
サイレントヒルの住人は同じ宗教を分かち得ない人間に対して酷い扱いをすると言われていた為だ。

ボートがサイレントヒルに着く直前、教団工作員の奇襲を受けて三人はトルーカ湖へと没する。

一人、サイレントヒルに流れ着いたアレックス。エルが持っていたブローチが落ちていたので拾って歩き出す。
しばらくするとウィーラーから「刑務所に閉じ込められている」との通信を受け、彼を助けに向かう。
クリーチャーと教団の工作員(人間)を殺しながら、刑務所に侵入。
ウィーラーを救出したアレックスは、二手に分かれて刑務所からの脱出を試みる。

その途中で世界は再び裏世界と化し、アレックスはリリアンが拷問具に捕らえられているところを発見。
助けようとするが、既に彼女の脊髄は致命的なダメージを受けているらしく、触れるだけで苦しそうだ。
「私たちはあなたたち兄弟を二人とも愛していたけど、彼らはどちらか一人を選べと言ってきた」
と語るリリアン。そして拷問具に殺される前に、銃で撃って楽にしてくれと懇願してくる。
アレックスは悩みながらも彼女を……(ここで撃つか、撃たないかがエンディング分岐条件の一つ)

どちらにせよ拷問具の機械が動き出し、母親は背骨を引き裂かれる。
先へと進むしかないアレックスはウィーラーと合流し、刑務所を脱出しようとする。
途中、毒ガスを噴射する椅子に拘束されたバロウェイ判事を発見し、彼女を救出する。
アレックスはエルのブローチを彼女に手渡すが、バロウェイは「これはノーラのものだ」と言う。
すると突然、芋虫のようなボスクリーチャー『アスフィクシア(窒息という意味)』がウィーラーを襲い、連れ去ってしまう。
そしてバロウェイは意味ありげな笑みを浮かべて逃げ去った。
『アスフィクシア』を撃破すると、ジョシュアが現れる。彼を追って外に出ると、異形の教会が聳え立っていた。

教会を探索していると、懺悔室の中にアダムがいた。
彼はベールの向こう側に立ったアレックスを神父と勘違いし、懺悔を始める。
彼は長男(アレックス)を『見知らぬ人』として育て、次男(ジョシュア)を我が子として育てた。
しかし、彼にはアレックスを愛する事は許されなかった為、同情や楽しみを与えないような素振りを見せ、
あえてアレックスに嫌われようとしていたと語る。(何故アレックスを『見知らぬ人』として育てたかは語ろうとしない)
だが、どんなに非常に徹してもアレックスへの愛情を消し去ることは出来なかったという。

そんな父の告解を聞いたアレックスは……(許すか、許さないかでエンディング分岐)

その後、聖堂で、縄で縛り付けられたアダムと対面したアレックス。
彼にジョシュアを助けに来たと告げるが、「お前にジョシュアは救えない」と言われてしまう。
アダムは「全ては私の責任だ」と語り、アレックスに何故『私の』ドッグタグをつけているのか尋ねる。
(ドッグタグとは軍人の認識票の事。これはアレックスが軍人である証だったはず)
これは自分のものだと言うアレックスだが、アダムはアレックスに真実を告げる……
アレックスは軍人などでは無い。彼は今まで精神病院に入院していたのだと。
数年前に『何か』が起こってアレックスは精神を病んでしまったらしい。
ジョシュアが手渡された指輪は何を意味しているのか、そしてジョシュアはどうなったのかと問うアレックスだが、
アダムの背後には既に『三角頭』が立っていた。三角頭は大鉈でアダムを両断し、何処かへと歩き去っていった。
アレックスには父の手に残された指輪を受け取ることしか出来なかった。

教会の奥にはエレベーターがあり、そこから地下迷宮へと迎えるようだった。
エレベーター内に待ち伏せしていたカーティスに殴られ、意識を失ったアレックスは、気がつくと椅子に縛られていた。、
やがてアレックスの前にバロウェイ判事が現れる。彼女にエルを助け出せなかったことについて謝罪するが、
バロウェイは「家族を守る為にノーラを捧げた」と口にする。バロウェイが黒幕だった事に気付くアレックス。

ここでバロウェイによるネタばらしが始まる。
シェファーズ・グレンの住人は、もともとサイレントヒルから移民してきた人々だった。
彼らはサイレントヒルの土地と教団から離れる代わりに50年に一度、『神』へと生贄を捧げると契約した。
生贄に選ばれるのは、町の有力者バートレット家、フィッチ家、バロウェイ家、そしてシェパード家の四家。
教団のシンボルを刻んだ指輪を受け継ぐ四家の長たちは、自分の子をそれぞれの方法で殺し、神に捧げてきたという。

(バートレット家は土に埋め、フィッチ家はバラバラに切り刻み、バロウェイ家は窒息死、シェパード家は水死、
これらの殺害方法はボスクリーチャーの形状、名前に反映されている)

ジョシュアは生贄になったのかと驚愕するアレックスだが、そうではないらしい。
むしろアダムが生贄を捧げなかった為に、シェファーズ・グレンは呪われ、滅亡しつつある。
街を守るには、シェファーズ・グレンの住人を中心に教団を再興するしかないと語る。
バロウェイは、町から人々を強制的に拉致し、教団に協力しないものを殺すことも辞さなかった。

(本作はサイレントヒル3の後日談。3の事件の後、
ダグラスの尽力によってサイレントヒル教団の実体が明るみになり、教団は壊滅したらしい)

バロウェイは、エルが教団の方針に従わないので、殺すようカーティスに指示。
そして自身は電動ドリルを取り出し、「あなたのお父さんが出来なかったことをする」と言うと、
アレックスの脚に突き刺した。アレックスは激痛に叫びながらも必死に抵抗、拘束を振りほどくと、
逆にバロウェイの喉元にドリルを突き立て、殺害する。

エルは拘束され、カーティスの持つ電動丸ノコで焦らされながら殺されそうになっていた。
アレックスはカーティスを交戦の末に殺害し、エルを救出する。
脱出を試みる途中にウィーラーも発見するが、彼は全身に刃物を突き立てられ、虫の息だった。
しかしまだ生きている。アレックスは……(応急処置をするか否かでエンディング分岐)

アレックスはエルに(一人であるいは死にかけのウィーラーと)脱出するよう促し、
ジョシュアを助けるべく一人、地下迷宮の最深部へと向かう。

最深部には遺跡のような空間と四つの祭壇があり、今まで生贄になった人々の名前が彫られていた。
バートレット家にはジョーイの名が、フィンチ家にはスカーレット、バロウェイ家にはノーラ、
……そして、シェパード家にはアレックスの名が刻まれていた。

その瞬間、アレックスは全てを思い出してしまう。
数年前の深夜、アレックスはジョシュアを連れて湖を訪れ、ボートで遊んでいた。
その際、アレックスはジョシュアから例の指輪を奪い取って、からかっていたのだが、
指輪を奪い返そうとして転倒したジョシュアは、ボートのへりで頭を強く打って湖に沈み、水死してしまった。

ジョシュアの亡骸を抱いて「私はお前を選んだんだ。お前は私たちの全てを台無しにしてしまった」と怒鳴るアダム。
一方、アレックスは、ジョシュアを事故死させてしまった事で精神を病んでしまい、
『自分は弱い者を守る軍人だ』という妄想に陥ってしまった。

真実に気づいた為か、祭壇は裏世界と化し、
妊婦(リリアンに似た顔)と蜘蛛型ロボットが融合したようなボスクリーチャー『アムニオン(羊膜という意味)』が出現する。
激闘の末、倒れたアムニオンの腹を裂くと、中から水浸しのジョシュアの亡骸が転がった。
アレックスは、そのジョシュアの亡骸に謝罪の言葉を送り、彼のものだった懐中電灯を返す。
そして、亡骸をその場に放置したまま地下を後にした……(エンディングに続く)

HAPPY END(母親を撃ち、父親を許した場合。ウィーラーはどちらでもOK)
マンホールから地上へ脱出したアレックスは、ちょうど教会から脱出してきたエルと再会し、抱き合う。
(この際、ようやくドリルで抉られた脚の痛みに気づき始める、ウィーラーの行方は不明)
「あの後何を見たの?」と問う彼女に「ただの現実さ」と応えると、二人はサイレントヒルを後にした。

DRAWNING END(母親を撃ち、父親を許さなかった場合。ウィーラーはどちらでもOK)
アレックスは気がつくと、手足を縛られ、家の風呂桶の中に沈められていた。
風呂桶の前にはアダムが立っており、「恐れることはない息子よ。おまえの犠牲で私たち全てが救われる。
ジョシュアが家名を受け継ぎ守るだろう」と言うと、アレックスの顔を水中へと沈めた……

BOGYEMAN END(母親を撃たず、父親を許さず、ウィーラーに応急処置しなかった場合)
アレックスは気がつくと椅子に身体を固定されていた。傍らには二体の三角頭(BOGYEMAN)がいて、
アレックスに三角頭の兜(中には大量の棘が生えている)を被せる。絶叫するアレックス……
兜を被ったアレックスは三体目のBOGYEMANへと変貌を遂げていた。

HOSPITAL END(母親を撃たず、父親を許した場合。ウィーラーはどちらでもOK)
アレックスが目を覚ますと、冒頭の精神病院のストレッチャーに拘束されていた。
ストレッチャーの前に立つアダムに対し、アレックスは「これは夢なのか?ジョシュアはどうなったのか?」と尋ねるが、
アダムは「アレックス、お前が現実を受け入れ、責任を果たさないと何も始まらないんだ」と応える。
やがてアレックスの頭に固定された装置に高圧電流が流され、絶叫が響き渡る……

UFO END(母親を撃たず、父親を許さず、ウィーラーに応急処置した場合)
マンホールから地上に脱出したアレックスは、ちょうど教会から脱出してきたエルと再会、
抱き合おうとした瞬間、空に円盤の姿が!「OH!SHIT!!」と絶叫しながらアブダクションされる二人。
すると教会からウィーラーが走ってきて、「みんなあそこに連れて行かれたんだ!俺は知ってたぞ!」と絶叫する。

おまけムービー(EDに関係なく、アイテムの”写真”を全部集めた際に表示、ストーリーとは無関係?)
家の廊下と階段に大量の足跡が残っている。部屋に入ってみると何故かジョシュアの姿があり、
笑顔で、困惑するアレックスに向けてカメラのシャッターを切ってくる。


・シャロンはアレッサが憎しみに心を支配されたときに「不純物」として切り離した彼女の良心=善なる部分
・最後に会えなかったのは、二人とも異界に取り込まれて帰れなくなっているから。(娘が最後にアレッサの悪なる部分=死神 と同化して一つになっているため)ですのでこの先ずっとローズとシャロンは誰もいない世界で二人きりなのでしょう。まあ、2の噂もありますが。

ゲームとは後半部分が全く違うと言っていいですし、ゲームをやっているかいないかは余り関係ないかと。私はストーリーはともかく映像の再現度の高さに大満足でした。ラストのわかりにくさはゲームをやっている人でもみんな感じていることです・・・

アレッサは復讐を果たすとともに、母親の安らぎを求めていた。それがローズであり、分化した存在であるシャロンだった。

結果、シャロンとしての人格を残しながら、存在が融合──同化したのだと思われる(実際にその後は以前のシャロンとは違って見える

ラストシーンでは断絶されていた街から脱出したものの、霧の立ち込める世界から逃れることができなったのではないだろうか。

それがラストカットでの夫・クリストファーとの世界(視点)の差異であり、ふたつの世界は非常に近いところにあるが、同一ではないことが分かる(霧世界は晴れているが、現実では雨が降っていた

ただ、ローズの香水の匂いや“帰り着いた”家のドアなどが開いていたことから存在をおぼろげながらも察知できるようで、本当に微妙な部位では重なっているようだ。

恐らく、ローズとシャロンは霧世界を彷徨うことになり、クリストファーはずっと妻と子の帰りを待つことになるのだろう。

○世界の構造

この作品には主に以下の世界から成り立っている。

まず元々ローズを始めダ・シルバ一家がいた“現実世界”

迷い込んでしまった灰の降り続ける“霧に包まれたサイレントヒル”

そして、教会のサイレンが鳴ったときに訪れる“闇黒のサイレントヒル”

あと付け加えるとするなら“30年前のサイレントヒル”だろうか。

このうち、30年前に“とある出来事”をきっかけにサイレントヒルという街から霧に包まれた世界(霧世界)が生まれ、通常の空間からは隔絶された。

その際に一部の人間はそちら側に迷い込み、またこの時の犠牲者の存在は死霊として縛られてしまったと解釈できる。

煽りにもあるが──まさに“そこからは、死んでも逃げられない。”という事実、そのままである。

あと時間の流れは定かではないが、現実と同じく30年──少なくともそれに近い年月が経過していると思われる。

闇黒に侵食された世界(闇黒世界)は、アレッサが生み出した心象風景であり、クリーチャーが跋扈する世界でこれは霧世界と表裏一体である。

現実世界は正常な空間のまま”とある出来事”から30年が経過しており、我々の住む世界となんら変わらない。

ローズはシャロンがうなされている原因を探るため、今は廃墟と化している街へ向かうが…その時にアレッサに“導かれて”霧世界に迷い込む。

なお、霧世界は現実世界の“過去”でありローズらはタイムスリップした。また実は霧世界に迷い込んだ者はすでに“死んでいる”といった説もあり、そういった可能性も否定できないのは興味深い部分である。

すると浮かんでくる疑問なのだが、この世界間の時間のズレというものがあるならば、それがどのくらいあるのかが不明のままである。少なくとも、シャロンが正常な時間の流れの中で“生まれた”のであれば約9年前になるのだが、それだと世界が変容した30年前との整合性がつかない。

もしも現実と霧世界の時空間が歪んでいるとするなら、全ての説明はつくのだが、現段階ではその確証はない。

○アレッサとシャロンの関係

アレッサは“魔女狩りの儀式”を受け、責め苛まれた苦しみに対して復讐の念を燃やした際に自分に潜む“悪”の部分としてのダーク・アレッサを生み出し“善”の部分としてのシャロンを切り離した。

ダーク・アレッサはせめて良心の姿でもあるシャロンだけでも幸せになってほしくて、修道院の前に置いていった。その後、シャロンは養子を求めていたローズ(ダ・シルバ夫妻)の目に止まって、引き取られる(上記したがシャロンがいつ“生まれた”かは、年齢からすると約9年前となるが、世界間の時間差が作中で示されていない以上、明言できない)

アレッサとダーク・アレッサ、そしてシャロンは元は全て同一でありながら、別個の存在となっている。

実際に“本体”であるアレッサはある程度の年月を発生した“異世界”で生き延びていたし、クライマックスの教会のシーンでは同時に存在していた。

最終的にダーク・アレッサはローズの母としての優しさ──愛に触れ、彼女と過ごす時間を得るために、シャロンとの同化を求めていたのだと思われる。

シャロンのほうでも、欠けた半身であることを気付いていたのか冒頭で“サイレントヒルへ帰りたい”と言っていた(現実では夢遊病と診断される

彼女は元々アレッサの“愛されたい、幸せになりたい”という願望であり、ダーク・アレッサが生まれた際に切り離した半身だったので、一体になってローズに愛されたい、一緒にいたいという気持ちではないだろうか。

本体であるアレッサ自身はどうなったのか“復讐”の後は語られていないが、肉体は滅んで今度はダーク・アレッサを主体にしていたのかもしれない。

○30年前にあった出来事

30年前──1974.11.1にあったサイレントヒルが“滅びた”理由だが、ここが一番の謎であり明確にならなかった大きなポイント。

これから先は完全に想像だが──アレッサの魔女狩りの儀式が発覚し、彼女が病院に収容された。この後、彼女の負感情からダーク・アレッサが生み出された際に、世界への“侵食”が行われたことによって“地下火災”が起こったのではないか。

このことは収容先の病院の建築様式としては珍しく(そうでもないのか?)、地下(B151号室)にあったことを根拠にしている。

実際に、教会の大虐殺のシーンでも地下から這い上がってくる描写があり、いつまでも燃え続ける復讐の炎=地獄の業火のイメージである。

この時、主に異端者を迫害していたアレッサにとって一番業の深い狂信者の一派が隔絶された霧世界に閉じ込められ、同罪の傍観者は死んでなおクリーチャーとして彷徨うことになったと解釈している。

教団の中核は、崩壊当時は“教会内にいた”ことによって、死霊と化すことは避けられたのではないだろうか。もっとも、最終的にはその教会ごと霧世界に飲み込まれてしまったわけだが。

○魔女狩りの背景

元々サイレントヒルは作中の“教団”によって切り開かれた土地であり、その風習は深く根付いている。

上記したが、このような一種の閉鎖空間において、信仰と内敵を作ることによって思想を統一化させるのは非常に有効(やり方は間違っているが)ではある。

街中にシンボルマークが書かれており、宗教画や聖典からの抜粋句が溢れていることから、住人の間にかなり浸透していたことが伺える。

なお、その儀式はグランドホテルの隠されたR#111号室で行われており、火あぶりを始めまさに信仰の名の下に非人道的な行為がされていたことが分かる。

○クリーチャー

地下火災──サイレントヒル崩壊の犠牲者たち。恐らくアレッサの世界侵食によって殺された人々の成れの果て。

グレイ・チャイルド…ローズが地下通路で最初に遭遇した怪物。体は小さいが一度に大量に発生し、次なる犠牲者を求めて襲いかかってくる。

アームレス…霧世界に出現した怪物。文字通り腕が体にめり込んでいる。胸から強酸を吐き、シビルはこれによって服を焼かれた。

ジャニター…小学校のトイレで遭遇。元はアレッサに暴行(?)した思われる用務員。足を蠍の尾のようにそらせて、腕を使って這い寄ってくる。

レッド・ピラミッド…ジャニターから逃げ出した後に遭遇。体中に闇蟲をまとわり付かせ、大剣を振るってローズを追い詰めた。後にアンナを惨殺。

ダーク・ナース…元はアレッサが収容された病院の看護師たち。光に反応して向かってくる性質を持ち、B151号室に向かうローズの前に立ちふさがった。

ただの“怪物”と言い切ってしまうには、どこか日本的な“幽霊”のイメージがあっておぞましさとともに物悲しさを覚えるのは気のせいか。

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