粉飾残業とは?実態は残業時間の過少申告?働き方改革関連法で粉飾残業横行?

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粉飾決算ならぬ粉飾残業というパワーワードが報じられてネットではかなり議論が紛糾していますね。

ただネットで騒ぎになっているのは「粉飾残業」そのものというよりも、どちらかというと
元ネタとなった記事が残業に対して「粉飾」という言葉を当てはめていることに関して、強い違和感や悪意を感じている人が多く見られます。

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粉飾残業とは?実態は残業時間の過少申告?

「粉飾残業」とは、昔も今も(?)行われてきた残業時間の過少申告のことで、
勤怠記録をつけずに(タイムカードを切った後に)残業する行為を指しています。

粉飾残業に関して紹介している記事を読む限り、読む人によっては「労働者が好きでサービス残業をしていて、会社の経営陣がむしろ迷惑をしている」といった印象を与えそうな気がしてしまいました。

「残業時間を粉飾しているかもしれません。任せてください」

私は部下に連絡を入れ、別の日にオフィスを訪ねさせた。時刻は午後9時ごろ。すると、その日も7人ほどが残って仕事をしていたという。昼間にしか現れない外部のコンサルタントが、突然、午後9時過ぎに現れた。オフィスにいた人たちは不思議に思ったようだが、普通にあいさつをするだけで、かまわず仕事を続けたという。

翌日、私と社長が管理本部へ足を踏み入れ、管理部長のPCから、夜遅くまで残っていた人たちを特定し、勤怠データをチェックした。すると、昨夜の残業時間は、なんと全員がほぼ「ゼロ」。それどころか、ここ2週間ずっと、ほとんど残業ゼロになっていたことが判明した。

オフィスに残っていたにもかかわらず、残業時間を勤怠管理システムに入力せず、虚偽のデータを入力し、報告していた――。すなわち「粉飾残業」である。

管理部長が真っ青になったのも、理解できる。これまで私たちに、従業員の時間外労働は法定時間内におさまっていると、ずっと報告してきたのが、管理部長本人だったからだ。

https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20200123-00000011-zdn_mkt-bus_all

追記:

2020年9月28日の報道で「ホワイト企業」へと改善したとされたワタミで月175時間の残業 残業代未払いで労基署から是正勧告されていたことが判明しました。

労基署に申告したAさんは、「ワタミの宅食」で正社員として勤務し、長時間労働によって精神疾患に罹患して現在休職中だ。Aさんの長時間残業は、精神疾患に罹患する直前の1ヶ月前である6~7月には、過労死ラインの2倍となる月175時間に及んでいたという。Aさんはすでに高崎労基署に労災を申請済みだ。

 2008年の新入社員の過労自死事件を機に、「ブラック企業」批判が相次いだワタミは、「ホワイト企業大賞」(実際には応募した企業のほとんどが何らかの賞を受賞している。詳細は下記の記事を参照)の特別賞受賞をアピールするなど、対外的に労働条件の改善を宣伝することに邁進している。しかし、渡邉美樹氏が昨年10月にCEOに返り咲いて1年足らずで、長時間労働で労働者を使い捨てにする「ブラック企業」ぶりを改めて露呈することとなった。

https://news.yahoo.co.jp/byline/konnoharuki/20200928-00200433/

粉飾残業の言い訳とは?

記事によると粉飾残業をしていることがばれてしまった社員は「自己研鑽(けんさん)」という言い訳をしているようですね。

「シャットダウン忘れ」といった言い訳も見られたようですが、個人的に非常に引っかかるのはこの記事の出所が横山信弘さんというコンサルタントの方で、
次のようなコメントも見られること。

「上司である、情シスの部長や課長も同罪ですね。ほとんどマネジメントしていないでしょう?」

粉飾残業という問題が発覚したことは、会社にとってはゆゆしきことで、
残業をさせない体制を作る必要があるのはもちろんのこと、仮に残業をするのであれば正しい報告をさせないといけません。

それなのに虎の子をとったように責任者をせめる言葉を発しても何の意味もないし、
粉飾残業で言い訳せざるを得なかった社員の立場もまるで考えていなように見えてしまいます。

粉飾残業に関するツイッターの反応

残業をすれば怒られる。休みを取れと迫られる。それでも業績は上げろという。普通に、残業せずに帰り、休みを取れる環境をまず与えて欲しい。友人も、派遣の人が次々に辞めて、こっそり休日出勤しているよ。人を増やして上げて欲しい。

この手の話でいつも思うのが、会社側が現場に出し抜かれた被害者のような体だけれどそもそも残業しなきゃ成立しないような過大な業務を与えてるのは会社の方だろうということ。
そこを棚上げして残業はけしからん、違反したやつが悪い、などといってみても実の無い話だろうに。

現場の意識改革を求めること自体がダメとは言わないが,オーバーフローの状態を改善しようとせずに意識改革を求めるのは最初から現場が悪いと決め打ちして問題解決アプローチを組み立てるようなものであって,反感しか買わないんじゃないかな。
また,賃金テーブルが残業ありきのままで,従業員が残業しなければ満足な生活水準を維持できないような給料体系で残業カットだけを強く推測するのも反感を招く。
業務量の適正化と同時に残業をしなくても可処分所得が減らない為の施策も取ならないと,この会社のように長時間労働抑制の為であるはずの取り組みの成否が精神論に依存するまま終わってしまう。

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