凝固点降下で凝固点・分子量の求め方は?【高校化学の解き方】

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高校化学で凝固点降下の凝固点・分子量の求め方は?

凝固点降下で凝固点・分子量を求める問題の解き方はどうなるんでしょうか?

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凝固点降下で凝固点・分子量の求め方は?【高校化学の解き方】

化学で凝固点降下度を求める式は

⊿t=Kf × m

⊿t:凝固点降下度(すなわち、凝固点が何度低くなるか)

Kf:モル凝固点降下(定数、溶媒が水の場合は1.85K・kg/mol)

m:質量モル濃度(溶媒1kgに溶質が何mol溶けているか)

Δtは、凝固点どれだけ下がるかの温度変化

Δは、変化の意味、tは、温度(tmperature)
何Kの温度変化をするか

Kfは、モル凝固点降下度K・kg/mol

このKは、定数の意味、fは、凝固freezing

溶媒の種類で異なり、例えば水は、1.85K・kg/mol 水1kgに溶質1mol(非電解質)を溶かした場合は、水の凝固点は、1.85K下り、-1.85℃になる。

mは、質量モル濃度mol/kg
溶媒1kgに溶けている溶質の物質量mol

Δt=Kfmは、沸点上昇度で溶液の沸点がどれだけ上昇するか、出す式です。

※ただし、溶液が電解質でイオンに分かれる場合は、溶質分子1molから生じるイオンの個数によって、凝固点降下度が比例して大きくなる。

凝固点降下で凝固点・分子量の問題の解き方

■(1)水100gにスクロース[C12H22O11]を8.55gを溶かした溶液の凝固点はいくらか。

スクロースC12H22O11・・・分子量342
3.6÷180=0.0mol
0.025mol÷0.10kg=0.25mol/kg・・・m
よって、⊿t=Kf×m=1.85×0.25=0.4625K
よって、凝固点は-0.4625℃

■(2)水500gにグルコース[C6H12O6]を3.6g溶かした溶液の凝固点はいくらか。

グルコースC6H12O6・・・分子量180
8.55÷342=0.02mol
0.02mol÷0.50kg=0.4mol/kg・・・m
よって、⊿t=Kf×m=1.85×0.4=0.74K
よって、凝固点は-0.74℃

■(3)水100gに硫酸ナトリウム[Na2SO4]を7.1g溶かした溶液の凝固点はいくらか。

硫酸ナトリウムNa2SO4・・・式量142
7.1÷142=0.05mol
0.05mol÷0.10kg=0.5mol/kg・・・m
硫酸ナトリウムは電解質で、Na2SO4→2Na(+) + SO4(2-)
3つのイオンが生じるので、凝固点降下度も3倍になる
よって、⊿t=Kf×m=1.85×0.25×3=2.775K
よって、凝固点は-2.775℃

■(4)水40gに塩化ナトリウム[NaCl]を1.17g溶かした溶液の凝固点はいくらか。

塩化ナトリウムNaCl・・・式量58.5
1.17÷58.5=0.02mol
0.02mol÷0.04kg=0.5mol/kg・・・m
塩化ナトリウムは電解質で、NaCl→Na(+) + Cl(-)
2つのイオンが生じるので、凝固点降下度も2倍になる
よって、⊿t=Kf×m=1.85×0.5×2=1.85K
よって、凝固点は-1.85℃

■(5)ある非電解質10.8gを水200gに溶かした溶液の凝固点は-0.370℃だった。この非電解質の分子量はいくらか。

分子量をMとする
10.8÷M=10.8/M[mol]
10.8/M[mol]÷0.2kg=54/M[mol/kg]・・・m
よって、⊿t=Kf×m=1.85×54/M=0.37K
1.85×54/M=0.37を、Mについて解くと、M=270
よって、分子量は270

■(6)179.5℃の凝固点をもつショウノウの凝固点降下から、化合物の分子量を求める方法はラスト法と呼ばれている。いま、100mgのショウノウに10.0mgのある化合物を混ぜ、とかしたものの凝固点が163.0℃であった。
この化合物の分子量を求めよ。
ただし、ショウノウの凝固点降下定数Kfは40.0Kmol^-1kgである。

求めるのをMとすると、物質量は、
{100×10^(-3)}/M
よって、質量モル濃度は、100mg=100×10^(-3)g=100×10^(-6)kgであることに注意して、
{100×10^(-3)}/M÷{100×10^(-6)}={1.0×10^3}/M
よって、凝固点の下がり具合から、
{1.0×10^3}/M×Kf=179.5-163.0
{1.0×10^3}/M×40.0=16.5
∴M=2424.24・・・≒2424

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