小春日和の英語・ドイツ語は?なぜIndian summer?

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小春日和を英語でいうとなんですか?

小春日和は英語でなぜ「Indian summer」と言うのでしょうか?

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小春日和の英語・ドイツ語は?なぜIndian summer?

小春日和のドイツ語は Altweibersommerで、小春日和の英語はIndian Summer(インディアン・サマー)です。

色々な説があります。

ブリタニカの説明によると、Indian summerとは「米国中央部及び東部に見られる10月末から11月の乾燥した季節外れに暖かい気候のこと。

この言葉はニューイングランドが起源であり、おそらくこの時期に冬に備えて食料を集めるインディアンの習慣から生まれたと考えられる(a period of dry, unseasonably warm weather in late October or November in the central and eastern United States. The term originated in New England and probably arose from the Indians’ practice of gathering winter stores at this time.)」とのことです。

本来の意味からすると、Indian Summer は夏が帰ってきたような秋の猛暑の日ですから、春のぽかぽか陽気のような秋の日を意味する小春日和とは全く違うようです。

ではなぜ、小春日和が英語で「Indian Summer」と訳されるようになったのかというと、ひとつはアメリカ大陸にヨーロッパからの入植者達がやってきたころ、先住民族との間で起こっていた闘争が、たいてい11月ごろに終わったことから、夏のような時期ということでindian summerとよんだというせつ、そして、この時期が先住民にとっての収穫時期だったからというものなどです。いまひとつsummerとの関連性がはっきりしませんが、当時、入植者たちがindianを偽者という意味でつかっていたため、11月ごろを偽者の夏という意味でなずけたのだという人もいます。

ちなみに Indian Summer という言葉は普通に使われており、死語ではないですよ。

そもそも小春日和という概念が無いんですから、小春日和を英語でいうとなんですか?という質問も意味がないかもしれません。

まとめ:小春日和の英語・ドイツ語は?なぜIndian summer?

小春日和(Indian summer/インディアンサマー)は秋ないし初冬に、晴天が続き、日中は高温、夜間は冷えこむ特異な期間をいいます。

北アメリカ東部のニューイングランド地方で最もひんぱんに使用される語で、現在では英語を話す各国で用いられ、日本の〈小春日和〉にほぼ相当します。

その使用の歴史は1778年にさかのぼるが起源は不明です。

この時期を利用して、アメリカ・インディアンが冬のために収穫物を貯蔵する作業を行う慣習をもっていたからという一説があります。

他にも、18世紀後半、植民地をめぐる争いが行われていた頃の北アメリカで アメリカンインディアンは、入植者に奪われた土地を取り返すための襲撃の時期を決めるのに、雪が降ったり、底冷えして霜が降りたあと暖かくなることが見込まれる時を選んでいたそうです。

そうすれば、溶けた雪や氷が地面をぐちゃぐちゃにして自分たちの足跡を消してくれ、追われることがなかったからです。

アメリカの辞書でIndian summer を引くと「晩秋の、暖かく乾燥した霞のかかった気候」とした上で、

「 “usually after there has been a sharp frost ” = 通常、分厚い霜が降りたあとの暖かさを指す」

とあります。

ちなみに、太陽が出ているのに雨が降る天候を日本では「天気雨」と呼びます。英語で天気雨は「太陽のシャワー」、つまりSun showerと言いいます。

また、日本では天気雨を狐の嫁入りと呼びますが、南アフリカ共和国では天気雨を「猿の結婚式」と呼ぶそうです。

ロッキー山脈の東斜面を吹きおろす暖かく乾いた風を「雪を食べる者」つまりsnow eaterと呼ぶそうです。

暖かく乾いた風が瞬く間に雪を溶かしていく様子を表すそうです。

気象学用語でもある「mist」は、「神のベール」を表す豊かさの象徴であり、文学的な表現としてもよく使われます。

まとめ:小春日和の英語以外の翻訳

■米国:Indian Summer
ここでのインディアンはインド人のことではなく、ネイティブアメリカンを指します。白人とインディアンが争っていた時代、インディアンは白人の土地を襲うとき、霜が降りた後の暖かい日を狙って襲撃したそうです。ぬかるんで足跡を追いにくくなるからだそうですが、ここから「インディアン・サマー」の語が生まれました。霜が降りる頃なのですから、日本語の「小春日和」よりはかなり後の時期になります。

■英国:Saint Martin’s summer , Saint Luke’s summer
「聖マーティン(マルティン)の夏」「聖ルカの夏」という意味ですが、これは聖マーティンの日というのが11月11日、聖ルカの日が10月7日で、この時期に暖かくなる気候を指して言います。ですからルカの方が中秋を少し過ぎたころ、マーティンの方は晩秋ですね。

■ドイツ:Altweibersommer
「老婦人の夏」という意味です。Altweiber(老婦人)の部分は、他にもWitwe(未亡人)だったりFrauen(娘)だったりMadchen(女の子)だったりしますが、老婦人が最も一般的であるようです。この慣用句は広く中部から北部ヨーロッパで共通して使われ、ハンガリー語の「venasszonyok nyara」、ロシア語の「бабье лето」などは同じ意味です。英国でも上記の聖マーティンの日とは別に「old wives’ summer」という言い方をしたりします。なぜ老婦人なのかはちょっと分かりません。

■フィンランド:Ruska-Aika
「紅葉の時期」という意味です。

■スウェーデン:Brittsommar
「Britt」は14世紀の聖人、聖ビルギッタのことで、「ビルギッタの夏」という意味になります。これは上記の「聖ルカの夏」と同じで、スウェーデンでは10月7日が「聖ビルギッタの日」なので、その付近の暖の戻りについて言うことばです。

■トルコ:Pastırma yazı
「yazı」は「夏」、「Pastırma」は「塩漬けの干し肉」のことです。パストラミの語源ですね。パストラミは塩漬けの後に燻煙して作りますが、Pastırmaは干して作ります。その際、夏では暑さで肉が悪くなるので、秋になってほど暖かい小春日和の気候が最も適しているから……とのことです。

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