目に青葉 山ホトトギス 初ガツオ 意味・季語は?作者は?

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「目に青葉 山ホトトギス 初ガツオ(目には青葉山ホトトギス初鰹)」は俳句?

江戸時代の山口素堂による俳句とされますが季語・意味は?

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目に青葉 山ホトトギス 初ガツオ 意味・季語は?作者は?

「目に青葉 山ホトトギス 初ガツオ(目には青葉山ホトトギス初鰹)」は芭蕉とも親交があった、江戸時代前期の俳人山口素堂

正確な引用としては、「目には青葉 山郭公 初松魚」です。

「青葉・ほととぎす・初鰹」はいずれも夏の季語です。

青葉は視覚、ほととぎすは聴覚、初がつおは味覚とそれぞれ違う感覚で夏を代表する風物を取り合わせたのでおもしろい句になっています。

通常は、「目には青葉」では字余りなので、語呂よく「目に青葉」となったようです。

また、「郭公」は、平安時代以降の読みとしては「ほととぎす」なんですが、現在は「かっこう」と読むのが普通ですね。

まとめ:目に青葉 山ホトトギス 初ガツオ 意味・季語は?作者は?

「目には青葉山ほととぎす初鰹」の作者・山口素堂(1642(寛永19)年~1716(享保元)年)は、江戸時代の俳人です。

松尾芭蕉とは同門で、親交があり、蕉風の確立に寄与したといわれています。

この句には「かまくらにて(又は鎌倉一見の頃)」という前書がありますが、これは徒然草第百十九段の「鎌倉の海に鰹と云ふ魚は・・・・」をふまえたものということです。

青葉やほととぎすは、和歌では、古来夏の詠題としてよくうたわれています。西行は「ほととぎすきくをりにこそ夏山の青葉は花におとらざりけり」と詠んでいます。素堂の句は、この二つに初鰹を加えたところが俳諧であると評されています。

■山口素堂(やまぐち そどう)
(寛永19年(1642)5月5日~享保元年(1716)8月15日、享年75歳)

甲州白州教来石山口(現北杜市)の人と言われている。甲府魚町で酒造業を営んでいたが、向学心に燃えて家督を弟にゆずり江戸に出て、漢学を林春斎に学ぶ。芭蕉とは2歳ほど年上だが、相互に信頼しあって兄弟のような交わりをした。儒学・書道・漢詩・能楽・和歌にも通じた教養人であった。名は信章<しんしょう>、通称は勘兵衛。俳号素仙堂・其日庵・来雪・松子・蓮池翁など多数。子晋・公商は字。趣味も多彩で、蓮を好んだことから「蓮池翁」などと呼ばれた。75歳で死去。

■素堂の代表作
目には青葉山ほとゝぎす初がつほ (『あら野』)

池に鵞なし假名書習ふ柳陰 (『あら野』)

綿の花たまたま蘭に似たるかな (『あら野』)

名もしらぬ小草花咲野菊哉 (『あら野』)

唐土に富士あらばけふの月もみよ (『あら野』)

麥をわすれ華におぼれぬ鴈ならし (『あら野』)

髭宗祇池に蓮ある心かな (『炭俵』)

三か月の隠にてすヾむ哀かな (『炭俵』)

うるしせぬ琴や作らぬ菊の友 (『續炭俵』)

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