レスポンデント条件付け オペラント条件付け 違いをわかりやすく

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オペラント行動とレスポンデント行動にはどんな違いがあるんでしょうか?

要するにオペラント行動とレスポンデント行動の違いは条件反射かどうかということでしょうか?

学習が受動的(反射的)か能動的(自発的)の違いということ?

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レスポンデント条件付け オペラント条件付け 違いをわかりやすく

レスポンデント条件付けとオペラント条件付けの違いは以下の通りです。

レスポンデント条件付け:

特定の刺激に対して、生まれつきの反応が出るように学習すること。
反応は意識的に制御することができない。
例えば、口の中に酸っぱい味がすると、唾液が分泌される反応はレスポンデント条件付けの一例です。
オペラント条件付け:

行動に対する報酬や罰の結果によって、その行動が増減するように学習すること。
行動は自分自身で意識的に制御することができる。
例えば、車を運転して速度を出すと、警察に捕まって罰金を払わなければならないという結果を経験することで、速度を出す行動が減少するというのはオペラント条件付けの一例です。

レスポンデント条件付けは、もともと反応するもの(例えば音にびっくりする)と反応しないもの(例えば色にびっくりしない)を一緒に出すことで、反応しないものにも反応するようになることです。

例えば、犬が餌を見るとよだれが出るのはもともと反応するものですが、餌と一緒にベルの音を鳴らすことで、ベルの音だけでもよだれが出るようになります。

オペラント条件付けは、行動の結果によってその行動が増えたり減ったりすることです。

例えば、子供が勉強をするとおやつをもらえるというのは、勉強をする行動が増える結果です。逆に、子供が悪いことをするとおこられるというのは、悪いことをする行動が減る結果です。

レスポンデント条件付け オペラント条件付け 違いの例

■レスポンデント条件付けの例:
犬が飼い主に餌を与えられる前に、餌箱の音が鳴らされるようになった場合、犬は餌箱の音に反応してよだれを垂らすようになる。
結婚式で教会の鐘が鳴らされると、人々は立ち上がって祈りを始める。

■オペラント条件付けの例:
ラットがレバーを押すと、餌が出てくるようになる場合、ラットはレバーを押すことを学び、餌を得るためにレバーを押すようになる。
子どもが「お願いします」と言うと、親がおもちゃを与えるようになる場合、子どもはおもちゃを得るために「お願いします」と言うようになる。

これらの例から、レスポンデント条件付けはある刺激に対する反応が強制的に形成される過程であり、オペラント条件付けは自発的な行動とその結果の関連付けに基づいて学習が進む過程であることがわかります。

まとめ:レスポンデント条件付け オペラント条件付け 違いをわかりやすく

レスポンデント条件付けは、生得的な反射を基にした学習で、無条件刺激と無条件反応の組み合わせに条件刺激を結びつけることで、条件刺激だけで条件反応が起こるようになるものです。例えば、パブロフの犬の実験では、餌(無条件刺激)によって唾液(無条件反応)が出るという反射に、鐘の音(条件刺激)を結びつけることで、鐘の音だけで唾液(条件反応)が出るようになりました。

オペラント条件付けは、自発的な行動を基にした学習で、行動の結果に応じてその行動の頻度や強度が変化するものです。例えば、スキナーの箱の実験では、ネズミがレバーを押す(行動)と餌が出る(結果)という状況を作ることで、ネズミはレバーを押す回数(行動の頻度)を増やしました。

  • レスポンデント条件付けは、自然に起こる反応を特定の刺激に関連づける過程であり、オペラント条件付けは自発的な行動とその結果との関連付けに基づく過程である。
  • レスポンデント条件付けは、過去の経験に基づいて反応が形成されるため、環境に直面する動物や人間の反応に関連している。一方、オペラント条件付けは、個体が自分自身の行動とその結果を理解するために自発的な行動を実行することによって形成される。
  • レスポンデント条件付けは、条件付けが開始される前から存在する反応に対して行われる。一方、オペラント条件付けは、個体が自分自身の行動とその結果について学ぶために、特定の行動を選択することによって形成される。
  • レスポンデント条件付けは、反応に基づいて行われるため、反応は自発的ではなく、刺激に対する反応が強制的に形成される。オペラント条件付けは、自発的な行動に基づいて行われるため、個体は自分自身の行動を制御することができる

■レスポンデント条件付けの例
パブロフの犬:餌(無条件刺激)によって唾液(無条件反応)が出るという反射に、鐘の音(条件刺激)を結びつけることで、鐘の音だけで唾液(条件反応)が出るようになりました。
ワトソンのアルバート:白いネズミ(無条件刺激)に対して無関心だった赤ん坊に、ネズミと同時に金属棒を叩いて大きな音(無条件刺激)を出すことで、ネズミだけで泣く(条件反応)ようになりました。
フォビア:恐怖や不安を感じるような出来事(無条件刺激)に対して恐怖や不安(無条件反応)を覚えるという反射に、その出来事と関連するもの(条件刺激)を結びつけることで、そのものだけで恐怖や不安(条件反応)を覚えるようになります。例えば、蜂に刺されて痛みやショックを感じた人は、蜂だけで恐怖や不安を感じるようになるかもしれません。

■オペラント条件付けの例
スキナーの箱:ネズミがレバーを押す(行動)と餌が出る(結果)という状況を作ることで、ネズミはレバーを押す回数(行動の頻度)を増やしました。これは、行動の結果が良い場合はその行動が強化されるという正の強化です。
ペットのしつけ:犬が「おすわり」などの命令に従う(行動)とご褒美や褒め言葉をもらえる(結果)という状況を作ることで、犬は命令に従う回数(行動の頻度)を増やします。これも正の強化です。
学校の成績:子どもが勉強する(行動)と良い成績や賞状をもらえる(結果)という状況を作ることで、子どもは勉強する回数や時間(行動の頻度や強度)を増やします。これも正の強化です。
駐車違反:車を違法な場所に停める(行動)と罰金を払わなければならない(結果)という状況を作ることで、車を違法な場所に停める回数(行動の頻度)を減らします。これは、行動の結果が悪い場合はその行動が抑制されるという負の強化です。

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