「世は全てこともなし」意味は?英語だと?

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「神は天にいまし、全て世は事もなし」どういう意味でしょうか?

『赤毛のアン』で最後にアンが言うセリフであり、エヴァンゲリオンではネルフマークの由来となっている英語でもあります。

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「世は全てこともなし」意味は?英語だと?

「神は天にいまし、全て世は事もなし」は英語だと「God’s in his heaven,all’s right with the world!」

ロバート・ブラウニングの「春の朝(PIPPA PASSES)」という詩の一節になります。

「春の朝」  ロバート・ブラウニング(海潮音 上田敏)

時は春、日は朝、朝は七時、
片岡に露みちて、
揚雲雀なのりいで、
蝸牛枝に這ひ、
神、そらに知ろしめす。
すべて世は事も無し。

現代語に直訳すると、「神は天にいらっしゃり、この世には何も問題はない」「大きな事件や天災もなく平穏無事に過ぎている有様。」といった意味です。

イタリアのある町の紡績工場に ピッパという純真な少女が働いています。
休みは年に一度(たしか元旦)で、その日 ピッパは 歌いながら街に出かけます。
ピッパは一日中 街を歩き廻るのですが、当然ピッパの回りで色んなことが起きてます。
殺人(このへん記憶微妙かも)のあった家の前を通ったり、あるいは悪人がピッパの無垢な歌声に改心したり・・。
無論そんなことにピッパは気付きません。ピッパはただお休みが嬉しくて歌い歩いてるだけです。
それらを踏まえてのラスト2行です。

それまでに描かれた、平和で満ち足りた世界をうけて、「神が天にいらっしゃっり、世の中には何の事件も起こらない。」という一種の理想郷を歌ったものです。ブラウニングはイギリスの宗教詩人で、この詩は長い宗教的な劇詩の一部ですが、上田敏の名訳によって、五・五調の美しい日本語の詩として広く知られるようになりました。

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