鶏糞と牛糞の違い|どっちがいいの?混ぜる割合・使い方は?

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鶏糞と牛糞の用途の違いは?

「鶏糞」も「牛糞」も、同じ家畜の糞を材料にしていますは使い方に違いはあるんでしょうか?混ぜる割合は?

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鶏糞と牛糞の違い|混ぜる割合は?

鶏糞と牛糞は、どちらも家畜の糞を材料とした肥料ですが、用途には大きな違いがあります。

鶏糞は、チッソ、リン酸、カリのバランスが良く、比較的早く効果を発揮する肥料です。そのため、野菜や花などの元肥や追肥として用いられます。

牛糞は、チッソ、リン酸、カリの含有量が鶏糞よりも低く、ゆっくりと効く肥料です。そのため、土壌改良材として用いられることが多いです。

具体的には、以下のようになります。

■鶏糞

用途:野菜や花などの元肥、追肥
効果:早く効く
注意点:アンモニアガスが発生するので、施肥量や時期に注意する

■牛糞
用途:土壌改良材
効果:ゆっくり効く
注意点:未熟なものは有害ガスが発生するので、熟成させてから使用する

鶏糞と牛糞の使い方の違い

鶏糞の使い方

鶏糞は、元肥や追肥として用いられます。元肥として用いる場合、1㎡あたり300~500g程度を目安に施します。追肥として用いる場合、1㎡あたり100~200g程度を目安に施します。

鶏糞は、施肥直後にアンモニアガスが発生するため、施肥後1週間程度は、タネバエの幼虫にやられないように注意が必要です。

牛糞の使い方

牛糞は、土壌改良材として用いられます。土壌改良材として用いる場合、1㎡あたり2kg程度を目安に施します。

牛糞は、未熟なものは有害ガスが発生するため、熟成させてから使用します。熟成していない牛糞は、材料の形がそのまま残っていて、鼻をつくような臭いがします。このような牛糞は、1~2ヶ月放置してから使用するようにしましょう。

鶏糞と牛糞の違い|どっちがいいの?

牛糞と鶏糞は、どちらも家畜の糞を材料とした肥料ですが、用途と向いている野菜には明確な違いがあります。

鶏糞は、チッソ、リン酸、カリのバランスが良く、比較的早く効果を発揮する肥料です。そのため、野菜や花などの元肥や追肥として用いられます。特に、リン酸を多く含むので、実物野菜や花に向いています。

牛糞は、チッソ、リン酸、カリの含有量が鶏糞よりも低く、ゆっくりと効く肥料です。そのため、土壌改良材として用いられることが多いです。特に、土壌の団粒化を促進する効果があるので、根菜類や長期間栽培する野菜に向いています。

具体的には、以下のようになります。

鶏糞が向いている野菜

実物野菜(トマト、ナス、ピーマン、キュウリ、トウモロコシなど)
花(バラ、チューリップ、キンギョソウなど)

牛糞が向いている野菜

根菜類(ジャガイモ、ニンジン、カブ、ゴボウなど)
長期間栽培する野菜(レタス、キャベツ、ほうれん草など)

ただし、注意点もあります。

鶏糞は、施肥直後にアンモニアガスが発生するため、施肥後1週間程度は、タネバエの幼虫にやられないように注意が必要です。また、石灰を多く含むため、カルシウム過剰になりやすいので、土壌の酸度や作物に合わせて注意が必要です。

牛糞は、未熟なものは有害ガスが発生するため、熟成させてから使用します。また、土壌の水はけが悪いと、土が酸化して根腐れを引き起こす可能性があるので、注意が必要です。

まとめ:鶏糞と牛糞の違い|どっちがいいの?混ぜる割合・使い方は?

鶏糞と牛糞の使い道にはいくつかの違いがあります。

鶏糞は「肥料」として使われ、植物の成長を助けるために使います。一方で、牛糞は「土作り用資材」として使われます。

鶏糞は植物が必要とする栄養分を含んでいます。鶏糞には乾燥させたものと発酵させたものがありますが、これらは樹木や野菜、花の肥料として使われます。乾燥鶏糞は元肥や追肥に使われ、発酵した鶏糞堆肥は肥料の効果がソフトで臭いが少なく、作物に影響をほとんど与えません。

一方、牛糞は肥料成分が少ないため、一般的には土の質を改善するために使われます。土作りに混ぜて使用し、土の団粒化を助けます。また、牛糞を毎年使うことで、土の質が改善され、小動物が集まりやすい土になります。

特に注意が必要なのは、牛糞や鶏糞を使う際に、熟成が進んでいない未熟なものは作物に有害なガスを発生させる可能性があることです。それらを使う前には十分な熟成をさせる必要があります。

鶏糞は肥料として、鶏糞堆肥や乾燥鶏糞として使われ、植物の成長を助けます。一方、牛糞は主に土作りに使われ、土の質を改善するために利用されます。

堆肥の使い方のポイント

①施用後、作付けまでは30日待つ
堆肥は完成品ではなく、分解途中です。どの段階で使うかです。燃え盛る薪じゃ危ないし、燃えカスじゃ価値はありません。使い時は完熟じゃなく半熟。60℃以上の熱が出て易分解性有機物が分解し、切り返しをしても熱が出なくなった時がいいとされていますが、土に施用し、耕うんしてからでも30日間くらいは分解は進みますから、耕うん後30日以上たってから、種まきや植え付けをした方がいいと思います。

②土づくりなら牛ふん堆肥、肥料効果なら豚ぷん堆肥か鶏ふん堆肥
土づくりのために牛ふん堆肥を使い、それに豚ぷん堆肥か鶏ふん堆肥を併用するのがいいと思います。なお、麦を緑肥作物としてすき込み、有機物を確保して、肥料として豚ぷん堆肥か鶏ふん堆肥を使うという方法もあります。

③安定した肥効は堆肥だけ、でも効き過ぎに注意
豚ぷん堆肥や鶏ふん堆肥は4~5年、牛ふん堆肥は10年以上の肥効があります。化成肥料の肥効は長いものでも200日くらいです。また、堆肥を5年以上連用すると、4年前の堆肥+3年前の堆肥+2年前の堆肥+1年前の堆肥+今年施用した堆肥の肥効が一緒に現れ、切れ目なく効きますから、ナス、キュウリ、トマトなどには適しています。反面、肥効のベースライン高すぎると、肥効を抑えきれないので不都合ですが、肥効発現をシュミレーションできれば面白いです。この辺は、私も小さな田んぼと畑で、鶏ふんにまみれながら試行しています。

④化成肥料と組み合わせて上手に使う
肥料の必要量は作物によって違い、例えば大豆は10aあたりの元肥の窒素成分は3kgでいいし、ナスは20kgは必要です。これらを輪作する際には、堆肥の肥効のベースラインを3kgにしないといけません。また、追肥として使う場合には、化成肥料の効きの早さにはかないません。作物によっては休眠導入や花成誘導のために一時的に肥効を切りたいことがありますので、化成肥料を上手に組み合わせ、肥効のコントロールをすることが必要です。

参考:堆肥の違い

牛ふん堆肥

牛は反すう動物なので、ふんの中の未消化の有機物は少ないため、窒素成分は0.6~1%と、肥料成分は低い傾向です。また、木質チップなどの敷き料も含まれており、土壌を膨軟にする働きがあります。木質チップは将来的に良質な土壌有機物になるので、5年以上連用すると、土の物理性が改善されます。ただし、未分解の木質チップが多いと、堆肥全体としての炭素率(C/N比ともいい、carbon(炭素)とnitrogen(窒素)の重量割合。有機物の分解しやすさのめやす)を高め、牛ふんの窒素成分が有機物の分解に使われてしまい、正味の窒素分は目減りし、窒素飢餓を招きます。十分に腐熟していれば、炭素率は20以下で、窒素飢餓の起きるおそれはないと思います。

豚ぷん堆肥

消化管が短いので、未消化の有機物は牛ふんよりも多いため、窒素成分は1~3%とやや多いです。敷き料を使わないことが多く、副資材は含まれていないため肥料として考えた方がいいと思います。なお、エサに亜鉛が多く含まれるので、豚ぷんにも多い傾向はありますが、害になるほどではありません。

鶏ふん堆肥

消化管がさらに短いので、窒素成分は2~3%はあります。また、窒素成分が3%を超えるものは尿酸が含まれているという話もあり、豚ぷんよりも速効性で、肥料という位置づけがいいと思います。卵殻の成分は炭酸カルシウムなので、採卵鶏のエサにはカルシウムが多く、鶏ふんにもカルシウムが多いです。鶏ふんを多用すると石灰を入れなくてもいいくらいな場合もあります。

植物性堆肥

バーク堆肥は、製材所などで出た樹皮に石灰窒素などで窒素分を加え、堆積して分解させたものです。窒素分のほとんどは、添加したものですし、リン酸やカリも、添加しない限りは成分は低いと思います。十分に腐熟するには5年位かかると思います。

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