こころ(夏目漱石)あらすじを簡単・分かりやすく!

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『こゝろ』(新仮名: こころ)は、夏目漱石の長編小説。

1914年に発表された夏目漱石の晩年を代表する作品で上「先生と私」中「両親と私」下「先生と遺書」の三部で構成されていますが、あらすじは?

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こころ(夏目漱石)あらすじを簡単・分かりやすく!

高校の教科書にも掲載されている夏目漱石の「こころ」の登場人物は下記の4人です。

○私
上・中の語り手で、田舎から出てきた学生。

○先生
仕事もせず、妻と2人で暮らしている。

○先生の妻
下の前半では「お嬢さん」と書かれている。名前は「静(しず)。

○K
先生の親友で、故郷も同じ。僧侶の次男。

あらすじを簡単にまとめると

私は先生と鎌倉の海岸で出会う.先生に魅かれた私は,東京へ帰ってからも,先生の家に頻繁に訪れる.

先生は,別に仕事をするわけでも無く,人付き合いも殆ど無く,美人の奥さんと二人暮らしだが,毎月,決まった日に墓参りに行く.誰の墓かは,教えてくれ無い.

たまたま,先生が留守の時に訪ねた私は,奥さんから「書生の頃はこんな性格では無く,それが徐々に人付き合いも無くなり,今の様な性格になった」と聞くが,その理由は奥さんにもハッキリとは分からないが,先生が大学生の時,仲が良かった友人が亡くなった,と知る.

大学を卒業した私は一旦帰郷する事にするが,帰郷する私に向かい,先生は「実家に財産が有るなら,お父さんが健在のうちに財産分けして貰う等,今のうち,始末を付けておかないとまずい」と念を押す.帰郷してみると,病床に在った父親は比較的元気だったが,明治天皇崩御の報せを聞き,危篤状態に陥る.そんな中,先生から分厚い手紙が届き,自殺をほのめかす一文が有り,私は急いで列車に乗り,車中で手紙を読む.それは,先生の遺書で,先生の『過去』が書かれて居た.

二十歳前に両親を亡くした先生は,信頼していた親族に裏切られ人間不信に陥った.その後.上京して下宿するが,その家は軍人の未亡人の家で,お嬢さんが一人居た.先生は,お嬢さんに『神聖な愛』を抱く様になった.その頃,同郷の親友Kも同じ下宿に住む事になった.Kは,次第に,お嬢さんと打ち解けるようになり,先生は嫉妬する様になった.

或る時,先生は,Kからお嬢さんに対する恋心を打ち明けられる.先生は「精神的に向上心のないものは馬鹿だ」と言い放ち,Kに諦めさせようとした.その一方で,先生は,未亡人に味方し,お嬢さんとの結婚を約束してしまう.

それを知ったKは自殺した.先生宛にも遺書が残されていたが恨み言一つ書かれてはおらず,ただ「自分は意志薄弱で,とうてい行く先の望みは無い」と書かれ,今迄,世話になった,と淡々と綴られていた.

その後,お嬢さんと結婚した先生は,お嬢さん(奥さん)に真相を打ち明けられず,自責の念に苦しみながら,死んだつもりで生きて行こうと決心した.

そして,明治天皇崩御の報せを聞き,『明治の精神に殉死しよう』と自殺の決心をした.

手紙の最後は「私が死んだ後でも,妻が生きている以上は,貴方に限り打ち明けられた私の秘密として,全てを腹の中にしまっておいて下さい」と結ばれていた.


あらすじをさらに簡単にまとめると

上「先生と私」 先生と主人公を出会わせて読者に説明
中「両親と私」 主人公の父の死をテーマにして先生を回想
下「先生と遺書」先生の告白

先生のことをそのまんま書いて、下だけにしても成立するのですが第三者の主人公を介し読者に 主題である 先生 お嬢さん k という三角関係とkの死、先生が死ぬ意味について深い考察を読者にさせる意義があります。

時代背景としては、明治が終わり大正になる 明治天皇崩御 乃木将軍殉死 先生の死のこされた主人公は大正という新しい時代を生きる

こころ(夏目漱石)の詳しいあらすじ

「こころ」のテーマで重要なものが「恋と金は人を狂わせる」ということです。

まず、金の部分は先生と「私」が親しみを込めて呼ぶ人物の叔父にあたる人と先生の問題があります。

叔父は先生の両親が亡くなった時に最初は彼を大切にしていたのですが、そのうち財産に目が眩んで、自分の罪を隠すために先生と娘を結婚させようとしました。そのため先生は疑心暗鬼になり、叔父の元から離れていきます。

そして恋の部分がこの作品の最も重要なところです。先生と、その友人のK、そしてお静という名のお嬢さんの三角関係です。

先生はKよりも先に自分が間借りしている家のお嬢さんに恋をしました。そして、その後にある理由によりKも同居します。

最初のうちはお嬢さんとKの関係が気にならなかった先生ですが、お嬢さんとKが仲良くなるにつれて疑い始めました。

Kに呼び出され、彼のお嬢さんへ対する恋を知った先生は、その場で自分のお嬢さんへ対する気持ちをKに言えませんでした。

先生は機会や場、今で言うTPOにとても敏感な方だったのです。

そして再びKに呼び出され、彼が自分の気持ちに迷っているときに、先生はKと旅行に言ったときの彼の言葉を引用します。

「精神的に向上心のないものは、ばかだ」

この言葉を二回ほど重ね、Kは「覚悟」というキーワードを口にします。

先生はそれをお嬢さんへの恋を諦めるものだと考えましたが、後にそれは違うと考え始めました。

「何も知らないK」とは、私(先生)」が奥さんにお嬢さんを下さいと求めたこと、およびそのことでKを出し抜いてしまったことでKに謝りたいと「私(先生)」が思っていることを、Kは知らないでいる。

何も知らない奥さんとは、私(先生)」と同じくKもお嬢さんに恋をしており、「私(先生)」がお嬢さんを求める話を奥さんにしたことは、実は、「私(先生)」がKを出し抜いた格好になっていることを、奥さんは知らないでいる。

誰にも相談せず、先生は一人でKの気持ちを考え、決め付けた結果にお嬢さんの母親にお嬢さんとくださいといい、

彼女もそれを了承しました。

私(先生)は「妻を不幸な女だと思いました」と言っていますが、身寄りのない妻は、母が死んだことで、頼りにするのは私(先生)だけになってしまった。しかし、その私(先生)は、自分自身さえ頼りにできない人間である。 そんな人間しか頼りにならない妻は、不幸な女と言わざるをえないことになるから。

そしてそれから暫く、先生はKにそのことを話さなかったのですが、とある日母親がKにそれを知らせたのです。

Kは祝福の言葉を先生に与え、先生は自分の罪悪感に苛まれます。

その当日、Kは遺書を書き残し、自殺してしまいました。先生は結局Kには直接自分で言わず、そして彼をしに追いやってしまったのです。

「明治の精神に殉死するつもりだ」とありますが先生は、世間から遠ざかった生き方をしており、もともと生きていることにあまり執着がなかったが、かといって死を選ぶだけの動機もなかった。 見方を変えると、死ぬだけの理由がほしかったともいえる。そこに唐突な感はあるけれども、明治天皇崩御とその一か月後の乃木大将殉死という事件が飛び込んでくる。 先生は、これを大義名分にすることを思いつく。 すでに時代から取り残されて生きている感が強かった先生には、明治の時代とともに世を去ることに違和感がなかったからでしょう。

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