「ライバル」の由来は小川?狩りの獲物?#ことば検定

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8月4日の「グッドモーニング」内のクイズ「ことば検定」で出題された問題は【「ライバル」の由来は?】でした。

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朝日新聞出版

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答え:「ライバル」の由来は?【ことば検定】

青:小川
赤:狩りの獲物
緑:態度の大きな魔人

答え:小川(青)

rivalisは、同じ小川を共有し、その小川を巡って争う人々という意味であり、そこから、1つのものを求めて競い争う人々という意味に派生し、Rivalという英単語になったそうです

2011.10.13 Thursday
 今日第二木曜日は、「朝日新聞の古紙(新聞)回収日」・・・

 8月分の「読み直し」と「切り抜き」をやった。月一回の恒例行事・・・

 と、8月1日の朝刊一面の「天声人語」に「ライバル」の語源が載っているのを発見。引用すると・・・

「競争相手のことを言う「ライバル」の語源がラテン語の「小川(rivus)」なのはよく知られている。元は「川の水をめぐって争う者」の意味という。古来、水がいかに貴重だったのかの証しだろう」

 このラテン語の「rivus(リーウス)」が「小川」という意味で、それが語源になったいう説は「語源説のひとつ」ではあるが、元は「「川の水をめぐって争う者」という意味だったとするのは間違い!

 研究社の『英語語源辞典』を引くと、

「ラテン語のrivus(リーウス)はstream(ストリーム=小川」という意味で、そこから
「rivalis(リーワーリス)」という言葉が派生した」

 この「rivalis(リーワーリス)」という言葉の原義が「他の人と同じ小川を共同に使う者」という意味。

 「rival(ライバル)」という英語の初出は「1577年」で、その時の意味は「対抗者;仲間」。

 ここで、このブログの結論を述べると・・・

「ラテン語が使われていた古代ヨーロッパでは、小川の使用権などは認められておらず、農耕・炊事・風呂・洗濯などで同じ小川を使う人々は、自分たちの小さな共同社会の中で、ある種のルールを作って、その範囲のなかで仲良く同じ小川を使っていたのではないだろうか。日本の地域社会にまだ「共同水道源から水を引いた炊事場・洗濯場」などがあるのは、その名残りで、rival(ライバル)には「仲間」という意味があったのである」

「しかし、ヨーロッパが中世に入って土地の所有権が明確化されて来ると、「天声人語」のいうように、「川の水をめぐって争う者」という厳しい社会状況が生まれて来た。そこから、英語の初出は「対抗者」という「仲間」と反対の意味合いが出て来たということなのだ」

 今でも、「ライバル」という言葉を「競い合ってお互いを高め合う好敵手」いう意味で使うのは、そういう言葉としての歴史があったからだと思う。

 「語源」を書く人も、「語源」を読む人も、安直な使い方は禁物ということだ!

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