冬が来た解説|高村光太郎

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高村光太郎の「冬が来た」は国語の現代文で習うことが多い詩。

「冬が来た」の主題を解説

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冬が来た解説|高村光太郎

高村光太郎の「冬が来た」では、冬を人生の苦しみや厳しさにたとえています。

第一連は冬の厳しさをまず取り上げています。

その厳しさを人間も動物も嫌がるが、僕は、果敢に挑戦しようという意気込みが感じられます。

「ぼくの餌食」と表現していますが、厳しさに挑むことで、成長しようとする姿勢を詠んでいます。

厳しさこそ、歓迎し、それをもって、自己成長しようという意志をもっているっていうのが、高村光太郎の「冬が来た」の主題です。

ちなみに、詩の中の『公孫樹の木も箒になった』という文で使われている表現技巧は、擬人法・直喩・倒置法・対句・隠喩のうちどれなのかというと、「隠喩」となります。「隠喩」というのは「・・・のようだ」というように、比喩をはっきり示す言葉がない比喩のこと。「君は私の太陽だ」。これに対して「君は私の太陽みたいな存在だ」というのが直喩(明喩)。「隠喩」のことを「暗喩」ともいいます。

また、「きつぱりと冬が来た」に込められた作者の気持ちとして適当なものを、次の中から一つ選びなさいという問題も多く出題されます。

ア.寒くて厳しい冬が来たことに当感する気持ち
イ.寒くて厳しい冬が来たことを嫌悪する気持ち
ウ.寒くて厳しい冬か来たことに同情する気持ち
エ.寒くて厳しい冬が来たことを受容する気持ち

答えは「エ.寒くて厳しい冬が来たことを受容する気持ち」

この詩は次の中でどの3つが当てはまるのかという問題は、

文語詩
口語詩
定型詩
自由詩
散文詩
叙事詩
抒情詩

口語詩 … 歴史的仮名遣いになっていますが、言葉自体は口語です。
自由詩 … 音数等きまっていません。
抒情詩(叙情詩) …「冬よ/僕に来い」など、心情が書かれています。

「きっぱりと冬が来た」とあるが、作者は冬をどのようなものと考えているか、不適切なものを1つ選べ。

ア 冬は前ぶれもな く突然やってくるもの
イ 冬は自然を劇的に変えてしまう
ウ 冬は人を萎縮させ消極的にしてしまう
エ 冬はだれかれとなく容赦なく襲いかかること

「きっぱりと冬が来た」という表現に、冬を正面から受け止める気概を感じます。ゆえに、ウが不適切でしょうね。

まとめ:冬が来た(高村光太郎)解説|表現技法は?

『公孫樹の木も箒になった』という文の表現技法は「隠喩」となります。「隠喩」というのは「・・・のようだ」というように、比喩をはっきり示す言葉がない比喩のこと。「君は私の太陽だ」。これに対して「君は私の太陽みたいな存在だ」というのが直喩(明喩)。「隠喩」のことを「暗喩」ともいいます。

「きりきりともみ込むやうな冬」とは寒さが、まるで痛みのように身に沁みるような様子を言っています。

「草木に背かれ 虫類に逃げられる冬」とは草は枯れてしまっているし、虫もどこかに行ってしまって居なくなるし、冬というものは草にも虫にも嫌われている。—ことを表現。

「冬が来た」は現代日本語で書かれているのだから「口語詩」、それぞれの行が特定の音節数で書かれてはいないのだから、「自由詩」です。
「散文詩」は韻文でなく散文で詩的効果をもつ詩です。「冬が来た」は文章の散文でなく、短く自由な音節数で書かれた詩ですから、散文詩ではありません。

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