ロードオブザリングでゴラムの最後は?

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映画「ロード・オブ・ザ・リング」でゴラムの最後はやはり、死んだのでしょうか?

途中で主人公の味方になりますがゴラムをフロドたちが助けることは不可能だったのでしょうか?

それとも、もうどうしょうもない状態だったのでしょうか?

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ロードオブザリングでゴラムの最後は?

映画「ロード・オブ・ザ・リング」でゴラムはもともとはホビット族と同じ流れをくんでいるストゥア族という種族のようです。

指輪は身につけた人物の心の中に入り込み歪ませます。

ゴラムは指輪を長年付けているうちにあのような姿に変わりました。

主人公フロドの持つ指輪の前の前の持ち主で、フロドのおじさんのビルボが以前の旅の途中でゴラムから指輪を奪いました。(その話は『ホビットの冒険』にて)

指輪の虜となっていたゴラムはビルボを探し続けていましたが、フロドの手に渡っていることを知ると指輪を取り返しにフロドに接近し、道案内役となります。

結局途中で裏切りますが、指輪奪回ならず、姿を消します。

フロドは最後自力で指輪を葬るための火山へたどり着きますが、彼もまた指輪の魔力に抗しきれず指輪の所有者としてこれをはめてしまいます。そこへゴラムが飛び出してきて指輪を奪います。ところが足下のバランスを崩した彼はそのまま指輪と共にマグマの海へ真っ逆さま。結果的に指輪の破壊に貢献します。

原作だと、フロドはゴラムに対して深い慈悲を示すのですが映画だとフロド自身の苦しむ描写が多く、その辺が省略されています。

正直者だった時の自分(スメアゴル)と、指輪の魔力に取り付かれ、嘘つきで卑怯者の自分(ゴラム)と、人格が分裂してしまっている、ということです。

彼の心の中には善良な心もあるのですが、その二つの人格の狭間で、スメアゴルは葛藤します。

自分を「スメアゴル」と呼び、信用してくれるフロドを裏切りたくない、フロドの役に立ちたい、しかし指輪の魔力には抗えない・・・

スメアゴルはあと一歩でフロドに救われるところでした。もうどうしようもない状態ではなかったんです。

フロドは自分が20年近く指輪を持っていたことで、同じく指輪の誘惑を受け続けてきたスメアゴルの苦しみを理解できるようになっていました。

そのためフロドは、スメアゴルに非常に思いやりのある態度で接していました。

逆にサムは、大蜘蛛シェロブにフロドが仮死状態にされるまで指輪を持ったことがなく、スメアゴルのことはもとより、フロドのスメアゴルに対する思いやりも理解できていませんでした。

スメアゴルはフロドの優しさ、思いやりに触れて、改悛しかけていました。

「あの束の間の時」がもう少し長く続いていれば、スメアゴルは救われていたのかもしれません。

ですから質問者さんの、周囲の支援の有無が、ビルボ・フロドとスメアゴルの差だったのではないかというお考えは恐らく正しいでしょう。

しかし、スメアゴルを理解できず、寧ろ嫌悪感を抱いていたサムは、そのようなスメアゴルに「こそこそ」だの「ろくでなし」だのと心無い言葉を浴びせかけてしまい、結果それに怒ったスメアゴルが改悛する機会は永久に失われ、そしてスメアゴルは2人を大蜘蛛シェロブに差し出すことになります。

しかしフロドの危機をサムが救い、サムとフロドは火口に向かうのですが、最後に指輪を投げ込む所で、フロドが指輪に乗っ取られ、彼は指輪を嵌め、透明になってしまいます。

しかしこっそり跡をつけていたゴラムがフロドの指輪をはめた指を齧り取り、その勢いで指輪と一緒に火口に落ちていくという最後でした。

ちなみに、「ゴラム」「スメアゴル」と2つの人格があるので、自分を呼ぶときは「わしら」と、複数形で呼んでいます。

ゴラムの年齢を計算すると、ロードオブザリング本編の時点で、少なくとも500歳を超えるようです。

これはゴラムの身に着けていた「ひとつの指輪」の力によって生命を引き伸ばされていたためです。

ただその代償として、悪鬼のような外見に変化した上(これは年月の経過と、長いこと霧り降り山脈の洞窟の中で暮らしていたせいでもありますが)、指輪に心を囚われ焼き尽くされてしまっています。

①大河アンドゥインの谷間、あやめ野付近に生まれる。おそらくは、ストゥア族のなかでも有力な一族の子供。

②第3期2463年 友人のデアゴルが釣りの最中に「ひとつの指輪」を発見する。デアゴルを殺して指輪を奪う。

③指輪の姿が消える能力を悪用した結果、一族から追放される。

④霧り降り山脈の地底には、まだ誰も知らない大いなる秘密が隠されていると考え、これを目指す。(実際は秘密などなく、暗闇を見出しただけ)

⑤ほぼ500年にわたり、地底の洞窟で魚などを食べながらひっそりと暮らす。

⑥第3期2941年 ホビットのビルボと遭遇し、偶然の結果、指輪がビルボの所有となる。

ちなみに、原作小説ではゴラムではなく、ゴクリという名前に翻訳されていますが経緯としては、「王の帰還」の冒頭、指輪の魔力に蝕まれる過程が描かれますが、途中「ゴラム、ゴラム」と咳(?)をしています。

その喉を鳴らすような、吐き出すような「ゴラム」という言葉から、スメアゴルではなく「ゴラム」と呼ばれるに至ったわけです。

英語の「ゴラム」ではピンとこなくても、翻訳の「ゴクリ」ならなんとなく日本人にも理解しやすいでしょう。

原作者トールキンは、スメアゴルの最期を書く時に、泣きながら書いたといいます。

最後スメアゴルは死によって救われたのか。逆に満身創痍のうえ土壇場で誘惑に負けたフロドは、スメアゴルほどではないにしろ、「この世では二度と安らぎも救いも見いだし得な」くなってしまったのではないか。物語の一番最後で、フロドはビルボやガンダルフらと共に中つ国を去っていきますが、フロドがサムやメリー・ピピンらと別れて中つ国を去らなくてはならなかったのはなぜか、それを考えるととても切ないですね。

スメアゴルは自分の「いとしいしと」を取り返し、そしてその直後に死んだことで、愛しい人と一緒に死ねて、かつ生きている限り続く苦痛からも解放されたという意味で、もしかしたら救われたと言えるのかもしれません。逆にフロドは、故郷に帰ってきても、しばしば後遺症に苦しんでいたことが描かれています。フロドの心身はもはやボロボロで、中つ国では回復の見込みのない状態でした。その治療を求めるという意味も含め、彼はビルボらと共に中つ国を去っていくことになります。フロドの最期は描かれていませんが、彼の最期が安らかなものだったことを祈らずにはいられません。

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