容疑者Xの献身で石神はなぜ号泣?映画ガリレオ

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東野圭吾原作の映画「ガリレオ 容疑者Xの献身」で石神という天才物理学者・湯川と大学時代の友人にして天才数学者でありながらがもう一人の主人公。

母娘2人による全夫の殺人事件に関与していましたが、石神はなぜ最後に号泣したんでしょうか?

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容疑者Xの献身で石神はなぜ号泣?映画ガリレオ

東野圭吾原作の映画「ガリレオ 容疑者Xの献身」ラストシーンで石神が号泣する意味について考察すると、

○花岡靖子の愛に触れた驚きと困惑

○自分の緻密な計算が狂った事

○花岡靖子を守り切れなかったことの絶望

といった感情が入り混じった上での号泣だったのではないでしょうか。

石神は自分の計算には自信があった。(自分をかばって自首、など考えられなかった)それなのに、花岡靖子は計算に反してしまった。

ここで今まで一方的だと思っていた愛が自分にも向けられた事に驚き、また嬉しくもあり、でもどうしても幸せになって欲しかったし、守り切れなかった絶望もあり、なぜこんな自分を大切に思ってくれるのかと困惑している。でもやっぱり温かい気持ちが嬉しい。

といった複雑な感情の表出なのかもしれません。

本来石神は湯川が天才と認めるくらいの数学の才能があったのですが、独身でしがない数学講師に甘んじる現状で人生に絶望しており、まさに自殺しようとしてました。

そこに花岡母娘が引っ越してきて、その姿に石神は生きる希望をもらっていたんです。

しかし、母娘のもとに元夫がやって来て乱暴を働くから、勢い余って母娘は元夫を殺してしまいました。

母親の犯行を隠すために石神がやった事が凄まじい。

1日後の同時刻に、無関係のホームレスを元夫だと警察が間違えるように細工して殺害し、母娘には映画館へ行かせてアリバイを作っていました。

ネットでは似たような考察が数多く見られます。


あんなにも魂をかけて守りきったと思っていた彼女が目の前に現れて、絶望しての号泣だと思います。

彼女が現れたということは、自分が絶対に知ってほしくなかった真実を彼女が知ってしまったという事実、

また幸せになるはずだった彼女を守りきれず結局は刑務所に入れることになってしまったという事実を、自分の置かれた状況も顧みず彼女たちの幸せだけを願って充足に浸っていた彼に突きつけたのです。


『なんで言ってしまったんだ。君は幸せにならなくてはならないのに』
だと思いました。
一貫して石神は彼女の幸せの為に行動していたので…。


彼女が石神の前に現れて「ごめんなさい」と泣きながら言ったときに、彼女の愛に触れ、
自分の計算が狂いながらも「もういいよね、終わったよ」といった感情が石神には表れたんじゃないかと思います。

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