ゴールデンステートキラー殺人事件の手口は?犯人の生い立ちや判決は?

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ゴールデンステートキラー殺人事件とは、「東部の暴行魔」とか「ダイアモンド・ノットの殺人鬼」など様々な通り名でアメリカを震撼させた一連の殺人事件の総称。

1970~80年代にアメリカ・カリフォルニア州でおきた連続殺人・強姦・強盗事件が40年もの間、未解決で「コールドケース」となっていたものの2018年に容疑者が逮捕されました。

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ゴールデンステートキラー殺人事件の内容・詳細

1974年~1986年の間にカリフォルニア州のベイ・エリアと呼ばれるサンフランシスコを中心とする地区で少なくとも12件の殺人と50件の性的暴行、100件の侵入窃盗事件が発生。

住民を恐怖のどん底に陥れ、ショットガンを購入したり番犬を飼い始める人が多数出たほど。

「ゴールデンステートキラー」とは後に推理小説作家のミッシェル・マクナマラ氏が名付けたネーミングで、カリフォルニア州の俗称「ゴールデン・ステート」が由来となっています。

容疑者は他にも、

東部の暴行魔(The East Area Rapist)
ダイアモンド・ノットの殺人鬼(The Diamond Knot Killer.)
ゴールデン・ステートの殺人鬼(The Golden State Killer.)
オリジナルナイトストーカー(The Original Night Stalker)

といった呼び名で呼ばれていましたが、一連の事件の関連性がまだはっきりとしないうちから、「ゴールデンステートキラー」という呼び名が定着しつつありました。

犯行は時間を追うごとに残忍さを増していて最終的に「オリジナルナイトストーカー」と呼ばれるようになったころ、
1986年5月4日にレンジ郡アーバインの自宅に1人でいた18歳の女性ジャネール・リサ・クルスが襲撃され、性的暴行の後に撲殺された事件を最後に足取りはぷつりと戸途絶えています。

ゴールデンステートキラー殺人事件の手口は?

ゴールデンステートキラー殺人事件で生存している被害者の証言によると犯人の手口は、深夜の寝静まったころを見計らって不法侵入し
就寝中の被害者の喉元に刃物を突きつけ「声を出すな!出せば殺す!」と脅して被害者を縛り上げると被害者に乱暴をはかります。

おそらくここで抵抗した被害者は容赦なく殺害され、その後は、現金、宝石、身分証明書、銃器を強奪し、逃走しています。

銃で射殺された被害者もいるそうですが、通り名の一つダイアモンド・ノットの殺人鬼(The Diamond Knot Killer.)の呼び名の由来は、
被害者を縛り上げる際に「ダイアモンド・ノット」と呼ばれる縄の結び方を多用していたことから。

当初は1人で家にいる女性や子どもを狙って一軒家で一人暮らしの女性を探し、ストーカーをして慎重に犯行の準備や機会をうかがっていたようですが、犯行はどんどんエスカレートしていきます。

強盗からはじまった一連の犯行は暴行やレイプ、そして殺人へと残虐さを増していき、
時には被害者にいたずら電話をかけて「お前を殺す」と脅すケースもありました。

女性一人を狙っていたのが後に夫婦やカップルも襲うようになり、一緒にいる男性を拘束した後に暴行。

縛り上げた被害者をうつ伏せにし、背中に食器類を乗せて動けばすぐにわかるようにしてから、何時間も家に居座り続け室内の物色。

他の証言では犯人は被害者宅に押し入るとすぐに犯行には及ばず被害者のいる部屋のドアの前で服を脱ぎナイフでドアフレームを叩いたりひっかいたりして物音をあえて鳴らして被害者が目を覚ますまで待つといった行動も見られたそうです。

一連のゴールデンステートキラー殺人事件ではもちろん、被害者らの証言から多数の似顔絵が描かれ、犯人と思われる人物から警察やテレビ局に犯行声明を送りつけ挑発行為を行っていたにもかかわらず、
犯人逮捕の有力な証拠をつかめないまま事件は「コールドケース」とされ長く迷宮入りとなりました。

ゴールデンステートキラー殺人事件はDNA家系図が証拠

ゴールデンステートキラー殺人事件の犯人探しに動きがみられたのは、最後の事件からおよそ26年もの時間が過ぎてから。

コントラコスタ郡地方検事局のポール・ホール捜査官は、退職をしてもなおゴールデンステートキラー殺人事件の捜査を個人的に進めていて、2012年には法医系譜学による捜査方法が採用されたことが大きな進展となります。

ゴールデンステートキラー殺人事件の現場で採取したDNAサンプルを抽出すると、鑑定結果はGEDMatchというウェブサイトで系譜調査が行われます。

GEDMatchとは血縁関係や先祖を追跡したり家系図を作成することができるウェブサイトで、移民が多いアメリカは、自分のルーツへの関心が高く、自分のルーツを知りたい人のニーズにこたえるために開設されました。

ちなみに、異人種間の結婚が増えて養子縁組も多いことから、GEDMatchを通じて実親を探す人も少なくないそうです。

ゴールデンステートキラー殺人事件の捜査のために作成された遺伝子系図を手掛かりに、犯人を含む血縁関係者を絞り込んでリスト化できます。

後はリスト上にある人物のDNAをかたっぱしから採取していき、ゴールデンステートキラー殺人事件のDNAサンプルを一致するものが見つかったらその人物が真犯人だとわかるわけです。

近年、警察当局や連邦捜査局(FBI)では、遺伝子系図を利用した未解決事件の捜査は増えているそうです。

こうして浮かび上がってきたのが、8000人を超える容疑者のリストの中には含まれず、これまで捜査上に全く上がっていなかったサクラメント近郊に住む元警察官のジョセフ・ジェイムズ・ディアンジェロ容疑者。

ディアンジェロの車のドアハンドルやゴミから採取したDNAサンプルがゴールデンステートキラー殺人事件のDNAサンプルと一致しました。

法医系譜学のパイオニアであるアイデンティファインダース・インターナショナルのコリーン・フィッツパトリック博士によると、法医学の領域で系譜学データベースを利用できるようになるまで少々苦労したという。約10年前から23andMeのようなサービスが常染色体DNAを扱い始めたが、厳格なプライバシーポリシーのため、法執行機関が情報へアクセスすることは実質不可能だった。

「Ancestry、23andMe、My Heritageなど多種大容量のデータを持つ遺伝子系譜学側の人間と、法医学関係の人間との間には、垣根があった」と彼女は言う。「だから法医学の人間は、ゴールデン・ステート・キラーをはじめとする容疑者たちを捕らえるために喉から手が出るほど欲しいとてつもないデータを、垣根越しにただ眺めるしかなかった」

GEDMatchは、23andMe等のサービスを通じて得られた生の遺伝子データをアップロードすれば、血縁関係や先祖を追跡できるオープンソースのウェブサイトだ。

ゴールデンステートキラー殺人事件の判決は?

DNAを使って犯人が特定されたことで全米の注目を集めたゴールデンステートキラー殺人事件の裁判では、
痩せ衰えたデアンジェロ被告が、オレンジ色のつなぎ服とコロナ感染防止のための透明のフェースシールドをかぶって車いすで入廷。

ジョゼフ・デアンジェロ被告は全ての罪状を認め、「ゴールデンステート・キラー」であることを自白し「私が傷つけた全ての人に本当に申し訳なく思う」と語っています。

13人を殺害した罪などに問われた元警察官のジョゼフ・デアンジェロ被告にはベトナム帰還兵だった点も考慮されたのか、
死刑の代わりに仮釈放なしで連続11回の終身刑という司法取引があったそうです。

ゴールデンステートキラー殺人事件の犯人の生い立ちは?

ゴールデンステートキラー殺人事件の犯人・ジョセフ・ジェイムズ・ディアンジェロは、
1945年11月8日のニューヨークのバースで生まれ高校を卒業後、海軍に入隊

ベトナム戦争に参戦して帰国をした後にシエラ大学警察化学科に入学し、卒業後はオーバーン警察へ勤務します。

ただディアンジェロ容疑者は、自宅のフェンスに近づきすぎると叫び声をあげて警告を発するなど、近所の住民からはあまり良い印象ではなかったようで、
1978年33歳の時に勤務中にハンマーと犬駆除剤を万引きして有罪(6ヵ月の執行猶予と100ドルの罰金)判決を受け、警察官を免職されています。

ゴールデンステートキラー殺人事件が始まったのは1974年空とされているので、なんとディアンジェロ被告は警察官という身分にありながら犯行に及んでいたことになります。

その後、食料品店の集配センターの整備士などの職を転々として2017年に引退するると、
サクラメント近郊のシトラス・ハイツ市内で娘と孫娘の2人と同居する平屋建ての家に住む、ごく普通の定年退職者として周囲にはみられていたようです。

ちなみに、ディアンジェロ被告には結婚歴があるわけですが奥さんとは離婚し子供の親権はどうやらディアンジェロ被告が持ったようですね。

ディアンジェロ被告の判決に際しては実の妹が「兄の犯行は軍人だった父親から虐待を受けたことが原因」と擁護しているように、近親者にとっては優しい人間そのものだったようです。

妹は続けて「私の彼に対する愛情がこの先も変わらないことを兄に知っていてほしい、という思いからこうして書面を書いています」とも法廷で陳述しており、
ディアンジェロ被告の姪は「叔父は自分の父親からの虐待から守ってくれた父親代わり。叔父がいなかったら、私は今頃この世にいませんでした」と話しています。

ゴールデンステートキラー殺人事件は映像化

ゴールデンステートキラー殺人事件の一連の犯行とディアンジェロ被告と被害者たちを題材にしたドキュメンタリー『Ill Be Gone in the Dark』というタイトルで映像化されています。

全6話から成るシリーズは、今は亡き犯罪作家ミシェル・マクナマラさんの2018年の同名著書『I’ll Be Gone in the Dark』が元になっています。

同著は「黄金州の殺人鬼」というタイトルで日本語訳も出版されています

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